2016/03/24
市場の自由化が進み、企業を取り巻く環境が大きく変化する現代。そこには新たなビジネスチャンスが溢れています。モノづくり大国・日本は今後どのような経済活動を行えばいいのか、考えてみましょう。
戦後から90年代にかけての日本は、たくさん作ってたくさん売ることを重点にしていました。最初は中国や韓国、続いてタイやマレーシアへ。生産拠点を誘致しながら、技術のマニュアル化を進めてきたのです。
当時はそれで良かったのですが、今は違います。国際競争が激化する中で日本がおこなうべきは、世界が必要とするオリジナルのモノやサービスを開発し、日本からしか供給できない環境を作ることも重要になっています。
それは日本の技術を守り、付加価値をつけるため。同時に、開かれた市場で最も高く評価してくれる相手を見つけることも重要です。キーワードは少量・変量・多品種生産、高品質、高利益。大企業では難しくても、モノづくりの最前線で活躍する中小企業なら充分可能と言えそうです。
もともと日本はモノづくりが得意な国。妥協を許さない職人気質やサービス精神は世界一とも言われています。そこにコスト管理やマーケティングのスキルを加え、オリジナリティ溢れる製品を生み出し、広く供給していく。企画から生産、販売まで一貫したモノづくりのシステムを確立すれば、世界市場での存在感が高まり、日本、そして世界の未来が明るくなるはずです。