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4コマでわかる学びのまとめサイト CLIPPINGS neo

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2023/03/01

それ、ありがた迷惑になってない?
ボランティア活動の落とし穴にご用心

日常生活の支援、災害時の支援や環境保護など、さまざまな場面で展開されるボランティア活動。自分がアクションを起こすことで、人や社会の役に立てたら嬉しいですよね。でも、うっかりすると善意の押し付けになってしまうことも。今回は、本当に役立つボランティア活動について考えていきましょう。

1

支援する側とされる側で
“ミスマッチ”が起こっている!

日本のボランティア元年と呼ばれる1995年は、阪神・淡路大震災のあった年。これをきっかけに、ボランティアは広く国民に浸透しました。しかし、活動が広がる一方で、問題になったのが支援する側とされる側のミスマッチ。被災地にボロボロの古着が送られたり、力仕事が必要な場所に、か弱い女性ボランティアが訪れたりと、残念な事態が相次いだのです。もちろん、支援する側は良かれと思っておこなったこと。しかし、時にそれが仇となってしまうことがあるのです。

2

ボランティア活動の基本は
相手を理解し、寄り添うこと

そんなミスマッチを解消するには、相手の要望を正しく理解することが大切です。たとえば、東日本大震災の被災者を受け入れた名古屋市では、社会福祉協議会(以下社協)が、民間団体と協力しながらボランティアセンターを運営。社協の職員が被災者の家庭を一軒一軒回って直接要望を聞き、それに合う支援をしました。同時に、東北の被災地で活動するボランティアにも随時現地の情報を提供し、被災者に本当に喜ばれる活動を実現したそうです。

3

ボランティアは人の為ならず!?
人とのつながりで自分を成長させよう

忘れてはならないのは、ボランティアは、する側、される側が常に対等の関係だということ。なぜなら、私たちはこの時代を共に生きる仲間だから。今は若くて健康な人も、いずれは年を取るし、被災者や障がい者になることもあるかもしれません。困った時はお互い様。誰もがそんな思いで支え合える社会なら、未来はもっと素敵になるはずです。そして、活動を通してできる多くの人とのつながりは、あなたの生き方や人生をより豊かにしてくれますよ。

4

地域の人が安心して暮らせるよう、
福祉課題に取り組む地域福祉

こうしたボランティアや人とのつながりに興味がある方におすすめの学びが地域福祉。それぞれの地域において人びとが安心して暮らせるよう、地域住民や公私の社会福祉関係者がお互いに協力して地域社会の福祉課題の解決に取り組む考え方です。

社会福祉専攻では、個別の生活上の困りごと、地域や社会全体の課題の解決に取り組み、一人ひとりの幸福と自立を支える「ソーシャルワーカー」を目指して学修します。

中村 弘佳先生

専門は地域福祉。
日本福祉大学社会福祉学部卒業後、名古屋市社会福祉協議会に入職。地域福祉推進部長、東日本大震災被災者支援ボランティアセンター所長等を歴任。定年退職後の2018年、本学へ。福祉貢献学部教員。地域福祉と包括的支援体制IIなどの授業を担当。

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