2016/03/24
世の中に次々と生まれるヒット商品。特に日本は、世界的に見ても突出して新製品の多い国と言われています。激戦区・日本、そして世界で勝ち残るには何が必要なのか。モノづくりの裏側に迫ってみましょう。
安価で品質のいい製品を作れば売れる― そんな時代も今は昔。人々の価値観やライフスタイルが多様化する現代は、自分の感性にフィットする使い心地やデザイン性で商品を選ぶ人が増えています。
だから今、メーカーが力を入れているのが「人にやさしいモノづくり」。たとえば自動車メーカーでは、同じエンジンでも車種ごとにアクセルを踏んだ時の加速の仕方やエンジン音まで変えているのです。
それは、消費者が今までに感じたことのない“ ! ”を引き出すため。安全性や機能性に万全を期しつつ、「素早い加速が刺激的!」「優しい乗り心地が快適!」という付加価値を加えているのです。
こうしたモノづくりを支えているのは、機械や電子のスキルに、心理学や人間の行動の知識を融合したやわらかな工学。遊びゴコロやオリジナルな発想が、次のヒット商品を生むのです。