健康で快適な未来を支えるために、未病のケアは欠かせません。未病とは発症前の健康ではない状態を検知し、病気を予防することです。光・電波を応用した検査機器の開発は今後ますます進むでしょう。電波と聞くとテレビやスマホを思い浮かべる方が多いと思いますが、光・電波は安全で効率よくエネルギーを生み出すことができます。体内の水分や脂肪、筋肉を画像化するMRIを応用し、将来的には体内の温度も検知できる機器の開発が見込まれます。小型化も進んでいるため、普及率も高まるでしょう。現代の血液検査に代わるより身近な検査方法として、スキャン装置を自宅に設置し、いつでも健康管理ができれば、健康寿命の延伸とひいては医療や福祉の負担軽減につながります。
光・電波技術は、治療分野にも貢献します。例えば、すでに開発が進むハイパーサーミア(電波を活用した癌細胞を死滅させる医療機器)の高性能化です。メスでの切除と違い、細胞を熱で集中的に照射できるので、患者への負担も少なく、術後の回復が早いメリットがあります。マイクロ波手術機器も同様です。これは切除と接着が可能なハンディ型の装置で、救急、災害現場へ持ち出すことができより柔軟な治療を実現します。この分野の研究が進めば検査と治療の同時進行も不可能ではありません。光・電波技術の発展は、人々の健康を支えるために必要不可欠といえるでしょう。
※低侵襲治療=切除の少ない手術※QOL(クオリティオブライフ)=生活の質