国士舘未来予測2050

デジタルネイティブ必須。円滑なコミュニケーション

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自分を磨き他者を尊重。親しみやすさが増す武道

未来のデジタルネイティブにとって人との関わりは、意識的に取り組むべき課題です。その点武道は効果的です。礼節を知ることで友好な人間関係を築けるようになり、武道の対人での稽古は間合いや距離感、相手との信頼関係の構築につながります。空手の型などの団体競技では仲間との協調が大切ですが、それもまた人とのコミュニケーションに役立つでしょう。現在も学校教育で必修科目になっている武道ですが、未来ではさらに注目され教育の一環として普及が進むでしょう。また大人にとっても、健康づくりを目的に、日常的に楽しむスポーツになっていると考えられます。そのためには伝統と技術に精通するだけでなく、趣味として楽しむ方にも柔軟に対応できる指導者が必要です。

スポーツとして、文化として。海外からも注目

国内だけでなく海外でも、スポーツとしての魅力に加え日本特有の文化として、武道は注目を集めるでしょう。日本ならではの考え方に興味を持つ、外国の方も多くいます。例えば掃除ですが、海外では学びの場を自分たちで綺麗にする習慣がない国が多く、感謝をこめて道場を掃除する感覚は新鮮に感じるそうです。また姿勢を低く行う拭き掃除には、普段は目の行き届かない姿を発見したり、視点を変える大切さを知ったりと、物事に向き合う姿勢を見つめるきっかけにもなります。武道を知ることは、日本を知ること。親しみやすさと同時に、伝統や心を守りながら、未来へ継ぐことが大切です。

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