研究室Q & D!

東京電機大学には、「情報・通信・ネットワーク分野」「建築・都市・デザイン分野」「電気・電子分野」「機械・ロボット分野」「生命・化学・サイエンス分野」の5つの学問分野があり、202の研究室で多彩な研究が行われています。それぞれの研究室ではどんな研究ができるのでしょうか? みなさんの質問にお応えします!

ロボットで医療に貢献できますか?

ベテラン手術看護師のように、
医師をサポートするロボットを研究しています。

数多くの研究室でロボットや医用工学の研究を行っています。その一つである理工学部情報システムデザイン学系の人工知能研究室では、村田窓紀さんが臨床医用の研究室との共同研究で、「器械出し看護ロボット」のための技術開発に取り組んでいます。このロボットに求められるのは、熟練した手術室看護師のように執刀医の行動を認識し、必要な器械を素早く選び正確に手渡して手術をサポートすることです。そのため、カメラ映像から抽出した骨格点情報に基づいて行動認識を行う、AIを使った深層学習モデルを開発しました。

この研究ができるのは・・・

理工学部 情報システムデザイン学系
人工知能研究室

日高 章理准教授

「深層学習」を中心にAIを研究。特に「注意機構」を用いた画像認識手法により、公道上や路線周辺の物体を「注意深く」認識する技術の研究開発に力を入れている。

交通事故がない街は
実現できますか?

歩行者と自動車が共存し、
事故が起きにくい道路を考える都市デザインの研究があります。

未来科学部 建築学科 都市デザイン研究室の越智亮太さんは、都市デザインの観点から、交通事故が起きない道路について研究しています。歩行者にも車両にも負荷をかけずに譲り合える都市環境づくりが重要なポイントだと考え、人や車がたくさん行き交うにも関わらず、信号のない交差点・横断歩道に着目し動画でデータを収集。動きや特性を見つけ出そうとしています。自動車中心の道路整備をしてきた一方で、道路交通法は歩行者優先という、ねじれた都市環境の中で、交通事故のない道路のあり方を研究しています。

この研究ができるのは・・・

未来科学部 建築学科
都市デザイン研究室

土田 寛教授

都市の将来像・景観の創造、都市空間の計画・設計、建築群のコントロール、公共空間の概念形成などが都市デザイン。都市について、研究と計画・設計を行っている。

災害に強い街を
つくるのが夢です。

地震による液状化を防ぐ
地盤の研究があります。

地震時に起きる液状化現象は、建物や住宅の沈下や傾斜、水道、電力、ガスといったインフラの寸断という大きな被害をもたらします。理工学部 建築・都市環境学系の地盤防災・環境工学研究室では、地下水位をコントロールすることで液状化を防ぐ研究を行っています。1995年の阪神・淡路大震災を受けた神戸の人工島を対象として、地下水位低下工法の有効性について数値シミュレーションなどを使って検証しています。

この研究ができるのは・・・

理工学部 建築・都市環境学系
地盤防災・環境工学研究室

石川 敬祐准教授

自然災害から生活を守ることや安心安全な社会を構築することは技術者にとっての重要テーマ。本研究室は地盤災害と都市防災の予測や対策方法に関する研究を行っている。

水素は地球温暖化対策に
有効ですか?

クリーンエネルギーとして注目の
水素の貯蔵・取り出しの研究をしています。

地球温暖化対策に有効なエネルギーとして注目される水素。燃えやすいその特性から、貯蔵や取り出しを、安全に効率良く行う必要があります。工学部 電気電子工学科 パワーエレクトロニクス研究室の南雲麟太郎さんが研究しているのは、水素を安全に貯蔵するためにトルエンと結合させたメチルシクロヘキサン(MCH)から、効率良く水素を取り出す方法。家庭にあるIH調理器の技術を応用した「脱水素装置」の開発を行っています。大きな電力をコントロールするパワーエレクトロニクスの技術で、地球温暖化対策にアプローチしています。

この研究ができるのは・・・

工学部 電気電子工学科
パワーエレクトロニクス研究室

佐藤 大記准教授

パワーエレクトロニクスは、電気自動車や電車、スマホ、家電などまで広く使われている「電気を変換する技術」。2050年のカーボンニュートラル実現に“パワエレ”で貢献する。

赤ちゃんの健康を守る
技術はありますか?

乳幼児の睡眠時無呼吸症候群を
検出できる装置を開発しています。

理工学部 電子情報工学系 先進生体医工学研究室の田島碧斗さんは、「機械学習を用いた乳幼児睡眠時無呼吸に伴う体調変化解析システム」を研究テーマとしています。睡眠時無呼吸症候群は、乳幼児の成長や発達に深刻な影響を及ぼすことが報告されていますが、検出が難しく、専門的な装置が求められています。田島さんは、人の動きや姿勢をリアルタイムで認識できる深度センサで計測した、保育園児の呼吸動態データを機械学習で解析して、装置の開発を進めています。

この研究ができるのは・・・

理工学部 電子情報工学系
先進生体医工学研究室

荒船 龍彦教授

※2026年4月からの新名称

ハード、ソフトウェア技術を駆使し、医学部や医療機関、医療機器メーカーとコラボレーションして、疾患原因解明研究、外科治療支援機器開発、創薬支援システム開発を行っている。

ロボットで農業の生産性を
上げることができますか?

雑草を見つけて刈り取る
自律ロボットを研究しています。

農業の効率化のために欠かせないことの一つが雑草の除去です。未来科学部 ロボット・メカトロニクス学科 ソフトメカニクス研究室の柿本隼希さんは、深層学習で雑草を見分けて検出し除去できる自律走行ロボットを開発しています。知能機械システム研究室と一緒に、それぞれの得意分野を統合し、企業との産学連携で取り組んできました。2024年からは国土交通省関東地方整備局からの受託研究にも取り組み、ロボット設計やプログラムの開発を行っています。

この研究ができるのは・・・

未来科学部 ロボット・メカトロニクス学科
ソフトメカニクス研究室

釜道 紀浩教授

ソフトアクチュエータ/センサを応用し、柔軟で巧みな動作をするロボットを研究。また野菜収穫ロボットや自動除草ロボットなど、農業分野で活躍するロボットの研究開発を産学連携で推進。

食糧を通して
人々の健康に貢献したいです。

セレンを豊富に含む
イネを誕生させて
世界の健康問題に貢献する
研究があります。

体内で抗酸化作用や甲状腺ホルモンの代謝など、様々な重要な働きをする必須微量ミネラルにセレンという物質があります。日本では穀物や食品から十分に摂取できていますが、世界にはセレン濃度が低い土壌も多く、十分に摂取できない人たちがたくさんいます。工学部 応用化学科 分析化学研究室の大胡海翔さんは、穀物に注目してセレンを含むイネの開発に取り組んでいます。イネによるセレンの取り込みを細胞レベルで調べることで、イネのカルス細胞内に取り込まれたセレン化合物は、その化学形態が変化して不溶性のナノ粒子になることが分かってきました。この研究を、セレンを豊富に含むイネの誕生につなげて、世界の健康問題の解決に貢献したいと考えています。

この研究ができるのは・・・

工学部 応用化学科
分析化学研究室

保倉 明子教授

放射光X線を使って重金属を蓄積する植物を研究している。環境浄化技術に役立ち、また有用な重金属を高濃度に蓄積した植物は、新たな元素資源となる可能性を秘めている。

微生物から医薬品を
開発できますか?

微生物を用いて医薬品を
生産する研究をしています。

東京電機大学では医薬品の研究も盛んです。理工学部 生命科学系 合成生物学研究室の中田琴子さんは、微生物に人工代謝経路を導入して、植物由来の医薬品原料を生産する技術の開発に取り組んでいます。医薬品には植物から抽出して生産するものも数多くありますが、気候変動の影響を受けやすく、栽培期間が数年かかることも多いという弱点を抱えています。中田さんが取り組んでいるのは、微生物を用いた生産に切り替えることで、この問題を解決すること。卒業研究では酵素の改変に取り組み、生産量を向上させることに成功。国内の複数の学会で発表しています。

この研究ができるのは・・・

理工学部 生命科学系
合成生物学研究室

高橋 俊介准教授

あらゆる遺伝子(DNA)配列を人工的に合成する技術により、生命システムをデザインし、生み出すことを研究。特に健康・医療などに貢献するバイオテクノロジーの開発に力を入れている。

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