中田 えりこ

伊藤忠商事株式会社
エネルギー化学品カンパニー
化学品部門合成樹脂部合成樹脂貿易課
経営学部国際経営学科/2010年3月卒

留学経験とゼミでの研究が、海外で働くことにつながった。

とても充実した大学生活でした。授業にゼミ、サークル、アルバイト、そしてプライベートと、とにかく忙しい毎日。なかでも夢中だったのが、「BEAMS」というチアリーディングのサークル活動です。“チアに捧げた4年間”といっても過言ではありません。団体スポーツでは、メンバーは仲間であり、良きライバル。一人ひとりの能力が重要であり、各自が常に問題意識を持って取り組むことが大切です。個の力が向上すれば、チーム力もアップします。それぞれの個性を大切にして、時にはお互いを補い、切磋琢磨し合いました。相手と自分を理解し認め合い、組織内における自身の役割を見つける重要性を、「BEAMS」の活動を通じて学びました。

人生や会社の経営を左右する仕事に生かされる仕事力や人間力

現在は、合成樹脂のトレーダーとして、日本品の輸出や台湾品の三国間貿易を行っています。私の担当地域は、中国をはじめとするアジア全般と中南米。原料となる原油価格の動向、経済状況や政治状況を毎日調査し、合成樹脂価格の動向を予測しながら売買しています。価格が上がると思えば安いうちに買っておいて上がったところで売り、価格が下がると思えば先に売る契約を結んでおきます。そうして得られる差額が、利益を生むのです。また、私は、日本の高度な技術品を海外に拡販する仕事も担当しています。商社とメーカーの違いは、商品に縛りがないこと。顧客に応じたサービスや技術を提供できることに、面白さを感じています。

個人の力が強い卒業生、会うたびに刺激を得られる。

私が、商社に就職したきっかけは、マーケティングの授業です。あるブランドの分析を留学生と一緒に行ったのですが、バックグラウンドの異なる人たちと議論していると、自分では思いつかないようなアイディアや意見が続出。文化や生活の背景が異なれば、こんなにも発想が違うのかと驚きました。異なる見解を共有できることに面白みを感じ、「グローバルな環境で働きたい」と思い、商社への就職を決めました。実際、今の仕事でも、市場ごとのニーズの違いや異文化を背景とした需要の違いなどを知ることに、魅力を感じています。立教大学での学びを通して、自分の興味分野を見つけることができました。