赤間 博貴

総務省
自治財政局財政課
法学部法学科/2009年3月卒

野球のサークルで出会った一生つきあえる友人たち。

立教大学法学部は、ゼミナール形式の演習や少人数講義がとても充実しています。仕事をする上で、より良い結果を出すための議論は欠かせませんが、そのやり方のベースは大学のゼミで培えたと思っています。大学3年次に所属した中国政治のゼミでは、ディベートの機会が多く、なかなか自分の考えを表現しきれないこともありましたが、相手の立場に立って話を聞く姿勢や、相手に自分の意見を伝える方法を学ぶことができました。また、所属した野球サークルで出会った友人たちや彼らと共に過ごした思い出も、私の大切な財産となっています。仕事をする上で大切な、良い人間関係の築き方なども自然と身につけることができました。

学生時代には想像できないほど大きな仕事を任されている。

現在、地方財政を担当する部署で特別交付税に関する仕事をしています。「特別交付税」は災害対策など緊急の事業や、移住・定住対策など地方の維持・活性化のための事業などを対象としています。近年の年間交付額は、約1兆円。地方自治体の財政運営上、非常に重要な役割を果たしています。私は担当係長として、対象事業の追加や廃止、交付額の決定など様々な事務を統括しています。国家公務員の仕事は、国の制度の運用と向上策を検討すること。入省8年目にして学生時代には想像できないほど、大きな仕事を任されていると感じています。一人で国会議員に説明するなど緊張することもありますが、それだけにやりがいと充実感を持って働いています。

立教の先生から教わった言葉が苦しいときの支えに。

大学生活の中で学んだことは知識だけではありません。ある日、ゼミの先生との何気ない問答の中で「仕事とは自己実現である」という言葉を教わり、大変感銘を受けました。「仕事の達成により得られる感動がある」という意味をもつその言葉を、現在も、仕事をする中で難しい局面に立ったときなどに思い出し、自分を奮い立たせています。苦しさを乗り越え成果が出たときの達成感は、何ものにも代え難いものです。大学で「就職のために何かをしなければ」と考える人もいるかと思いますが、学びでもそれ以外のことでも、まずは自分のやりたいことに全力で取り組んでほしい。その積み重ねが自信や経験となり、就職やその後の働き方につながると思います。