川俣 遼平

一般社団法人 全国旅行業協会
経営調査
社会学部現代文化学科/2015年3月卒

物事を多角的に考える学びと旅の経験が、視野を広げてくれた

「もっと広い視野を身につけたい」。そう思って選んだ社会学部現代文化学科は思った通りの場所でした。社会学とは「常識をあらためて考え直してみる」ことから始まる学問。そのために学科には幅広い分野の科目が用意され、宗教、アート、環境、コミュニティといった実に多様な視点から、自分が生きている世界を見つめ直すことができました。また、全国47都道府県を制覇しようと時間を見つけては旅行に出かけたことも良い思い出です。インターネットには載っていない、実際にその地に行くことでしか発見できない新しい景色に出会い、地元の方と交流し、それによって新しい視点をもつことができるという旅の効能に気づき、すっかり魅入られました。

大好きな旅行に関わる仕事は大変だけれど苦にはならない

勤務先の全国旅行業協会は、旅行業者の業界団体です。全国5,500の会員旅行業者様の事業が円滑に進むよう、さまざまな業務を行っています。その中で私の主な仕事は、国内旅行需要をつくりだすこと。インバウンド旅行への対応や、日本各地で観光資源を発掘して紹介するイベントに携わっています。イベントは全国から千人を超える会員様に加えて、官公庁や旅行業界のトップ、外国の大使もおみえになる大規模なもののため、準備にも長い時間を費やします。忙しさから心に余裕がなくなってしまうときもありますが、もともと旅行が大好きなので、仕事で好きなことに関われている喜びは何物にも代えられません。大変ですが、決して苦ではないんです。

仕事をするうえで心強いのは同じ業界で働くOB・OGの存在

全国旅行業協会では、学生がつくる旅行コンテストを開催しており、地元の人ならではの視点で練られたアイデアには毎回ハッとさせられます。今後もそんな新鮮でおもしろい旅づくりに貢献したいです。日々の業務の中では、一つの問題に対していくつもの見方が存在する状況に出会うことがありますが、そんなとき、自分の価値観だけでなく、さまざまな側面から多角的に考えることができるのは、立教で学んだ成果にほかなりません。旅行業界には立教大学の出身者が多く、仕事でお付き合いをさせていただいている方の中にもOB・OGが大勢おられます。顔を合わせれば立教の話で盛りあがり、そのようなつながりも仕事をするうえで大変心強いものです。