保坂 駿介さん Shunsuke Hosaka
文学部 日本文学科|2024年卒|株式会社ロッテ 営業本部 中部統括支店 名古屋第三支店
※本ページの情報は、すべて取材時のものです。
株式会社ロッテの中部地区で、ドラッグストア向けに菓子・アイスの営業を担当しています。本部のバイヤーや売場全体の管理者と商談を行い、商品の提案やイベントの売り場づくりを行うのが主な仕事です。
ロッテは「爽」や「雪見だいふく」などを代表として、アイスのシェアが非常に高いので、商品の売場での配置を決める「棚割り」を任せていただく機会も多くあります。単に決められた商品を並べるのではなく、「どうすればもっとお客様に喜んでいただけるのか」「店舗にとってどんな売場が良いのか」と考え、試行錯誤を重ねながら、最適な提案を追求しています。それが数字につながったときに、大きなやりがいを感じます。
この仕事では、文学部で身につけた力を存分に活かすことができています。それは、作家や思想家が残したさまざまな考えに触れ、自分なりの解釈を加え、言葉にして表現することを繰り返す中で磨かれた、「物事を深く考察し、自分の考えを言葉で伝える力」です。相手の気持ちや要望をくみ取り、自分の言葉で価値を伝えていく営業は、AIには代替できない仕事だと考えています。そのため、日頃から一つひとつの言葉を大切にした商談を心がけています。
高校生の時に「言葉の力」に興味を持ち、文学部を目指すようになりました。きっかけになったのは、私が所属していた野球部に地元のテレビ局の取材が来たこと。決して強いチームではなく、県大会は初戦敗退という結果でしたが、文武両道で頑張っているところに注目をしてくれたようです。アナウンサーが取材を通して、「どんな熱い想いをもって野球に取り組んできたのか」「どれだけ甲子園を目指しているのか」、私たちの気持ちを代弁して伝えてくれたことが本当に嬉しかったです。それと同時に言葉を人に伝える仕事への憧れが生まれ、アナウンサーという夢もできました。
國學院大學 文学部 日本文学科への進学を決めた理由は、大きく3点あります。まず日本文学と日本語学の分野で伝統と実績があり、幅広く学べる環境があること。2つ目は、国語の教員免許を取得したかったので、教員養成に力を入れていること。そして最後の理由は、渋谷キャンパスです。オープンキャンパスに行った際、渋谷という都会にありながら落ち着いた雰囲気で居心地が良く、充実した図書館があることも本好きの私にとって魅力的でした。
日本文学科では、日本語学を専攻し、日本語の成り立ちや方言などを学びました。途中からは詩の創作にも興味を持ち、全国的に発行されている詩集に作品が掲載されたこともあります。印象に残っているのは、教職課程で必須だった書道の授業です。もともとあまり書道の経験がなかったのですが、書道の先生との出会いもあって、その面白さにどんどん惹かれていきました。本来は半期の授業だったところ、2年以上続けて受講したほどです。さまざまな角度から日本文化に触れられるので、自分次第で学びの世界を広げていけるのが、國學院大學の良さだと感じています。
勉強以外には、軟式野球部での活動が印象に残っています。入部当初はリーグ最下位でしたが、全日本大会出場を目標に挑戦をしました。私自身はマネジメントリーダーという役職で、チーム運営にも参加。部員数が多く、意見がまとまりにくい「最弱チーム」という厳しい状況の中で、仲間と何度も対話を重ね、課題に向き合いながら、一つひとつ行動に移していきました。そして、最終的に全日本大会でベスト8に進出。この経験は、私にとってかけがえのない宝物です。
他にもバッティングセンターでの出会いから草野球チームを立ち上げてキャプテンを務めたり、アナウンススクール通学、教職関連のボランティア活動、キャリアサポート課での内定者アドバイザー活動、コンビニエンスストアでアルバイトをしたり。振り返ってみると、ほとんど休みがないほど、いろいろなことに挑戦した4年間でした。
アナウンススクールに通い、キー局のアナウンサー選考に挑戦しましたが、なかなか通過できず、改めて「自分は何をしたいのか」を考えるようになりました。言葉で伝える仕事は、アナウンサーだけではありません。営業や教師も、その一つです。
転機となったのは、定期的に参加していた子ども支援のボランティア活動でした。ロッテの人気商品である「コアラのマーチ」を配った際に目にしたのが、「お兄ちゃん、ありがとう!」「お父さん、一緒に食べよう!」と喜ぶ子どもたちの姿。お菓子には、人を笑顔にしたり、人と人をつなぐ力があるんだと実感し、お菓子業界への興味が一気に高まりました。
ロッテを第一志望にしたのは、夏のインターンシップに参加して、会社の雰囲気や人事の方々の印象がとても良かったこと。高校時代から常備していたくらい、ロッテのガムが大好きだったこと。そして何よりも創業以来、オリジナリティと美味しさに溢れる数々のヒット商品を世に送り出してきたロッテで、多くの人にワクワクを提供していきたいと考えたことが理由です。
私の実家は地方で農家をしています。両親は「好きなことをやればいい、外に出て、いろいろなことを知るべきだ」と言って、背中を押してくれました。その想いに応えるためにも、私は絶対に納得のいく就職活動をして、誇りに思える仕事をすると強く決めていました。自己分析や企業研究にも力を入れ、大学のキャリアサポート課を活用しました。実際にその業界で働いている人の話を聞いたり、OB・OGの連絡先を紹介してもらったりしながら、業界や企業について学びました。自分だけでは得られない情報にもたくさん触れることができ、手厚く支えていただいたことに本当に感謝しています。
まずはドラッグストア担当として、自分なりのアイデアや工夫を重ねながら、「提案できる営業」に成長すること。そして将来的には、コンビニエンスストアの担当を務めたいと考えています。私自身、学生時代にコンビニエンスストアでアルバイトをしていて、アイス売り場やお菓子売り場にいるお客様の笑顔をずっと見てきましたので、強い思い入れがあります。売上規模も大きく変わりますし、お菓子メーカーとコンビニエンスストアが協働してプライベートブランドを開発するなど、仕事の幅も広がります。そうした環境で経験を積み、営業としてさらに成長したいです。そしてこれからも、「お口の恋人」という言葉の通り、ロッテの商品がお客様の人生に寄り添い、幸せな一コマをつくる存在となるよう、全力で仕事に取り組んでいきます。
ぜひ大学での出会いを大切に、多くのことに挑戦してほしいと思います。私も群馬から単身上京した当初は寂しさを感じていましたが、大学で出会った多くの友人たちが親身になって支えてくれました。旅行や食事を共に楽しむだけでなく、部活動や就職活動など、大変な時にもお互いに刺激を受けながら頑張れる友人たちがいたからこそ、最後まで走り抜くことができたのだと思います。一生モノの友人を得た、國學院大學での4年間でした。皆さんも自分の可能性を決めつけず、多くの出会いと挑戦を楽しんでください。