久留米大学、筑後信用金庫との連携事業で学生が地域経済情報誌の制作に参画
(2020/8/4)
久留米大学は、2017年に筑後信用金庫(久留米市)と包括連携協定を結び、連携事業の一環として、学生が地域経済情報誌「ここんにき」の企画・制作に参加している。
当冊子には、「経営者インタビュー」や「久留米大学だより」、「学生アンケート」など、同学の学生が取材した記事も多数掲載されている。実際に取材をした経済学部3年の船瀬健矢さんは「今回、“久留米大学生が社長に聞く!!”というインタビュー記事を担当しました。通常の学生生活の中で、企業の社長さんに直接お話を聞く機会はなかなか無いので、大変貴重な経験ができたと思います。取材当日はとても緊張しましたが、筑後信用金庫企業サポート部の山崎さんが場を和ませてくださったおかげでリラックスして取材をすることができました。記事の執筆はほとんど初めてでしたが、全体のバランスを考え、読みやすい文章になるよう工夫しました。取材した企業について学んだことはもちろん、中小企業経営者の理念や考え方についても触れていますので、ぜひ多くの方に読んでいただき、企業研究等の役に立てていただけると嬉しいです」と話してくれた。
また、2018年11月の創刊号からVol.3までの表紙は、当時の学生が考案した久留米絣のデザインだったが、このたび発行された「ここんにきVol.4」からデザインがリニューアルされ、文学部3年の吉田光歩さんが描いた絵が採用された。吉田さんに、表紙を担当するに至った経緯や見どころを聞いてみた。
「2年生の冬に私が所属する美術部の先輩から“ここんにき”の表紙のお話をいただきました。これまでは自分のために絵を描くことが多かったのですが、なかなかない機会だと思い挑戦してみました。表紙には“高良大社の鳥居”を描きました。久留米の良さを感じられるものを考えていく中で、大学のキャンパスから遠くに見える高良大社は私にとって身近に感じられる存在でした。階段の先にある社殿を想像できるような、神秘的な雰囲気のある構図や光がポイントです。裏表紙の絵は大学から見た高良大社をイメージしています。この表紙から、読者の皆さんに少しでも久留米の良さが伝わればいいなと思います」
今回、学生をご指導いただいた筑後信用金庫の山崎様にもお話を伺った。
Q.なぜ、久留米大学との連携事業の一つとして「ここんにき」の発行が選ばれたのでしょうか
久留米大学をはじめとする教育機関への進学のために久留米市に流入した人口が、就職期になると市外に流出する傾向が見られます。これはとても勿体ないことだと捉えています。筑後地域の中小企業を支援する当庫には元気で魅力のある多くの取引先がありますので、学生さんが大学在籍中にそれらの企業を直接知って親しみを持つことで、就職先としての選択肢を増やしたり、将来的に筑後地域に戻ってきたいと思ってもらえたりすればとの想いから、学生さんに「ここんにき」の取材・編集に関わっていただくことになりました。
Q.どのようなサポートをしていただいていますか
私は2018年11月の初刊発行の準備段階から関わっています。何もないところから冊子を作り上げるまでは大変苦労したことを覚えています。当初から久留米大学の協力を得て景気動向調査をすることは決まっていたのですが、それだけでは読者は得られないと考え、久留米大学の先生方にもご協力を仰ぎながら、どのようにすれば多くの読者の目に留まるような企画・編集となるだろうかと多くの時間をかけて構想しました。現在も、企業と学生の間の連絡調整や取材時の立ち会いなど、発行までのほぼすべての工程に関わっています。実は、表紙裏の4コマ漫画は少しでも楽しく読んでいただきたいとの想いで、家族にもアドバイスをもらいながら私が描いています。次号以降の作品もご期待ください!
Q.本学の学生と接する中で感じたことはありますか
これまで発行に協力してくださった学生さんはみなさん真面目でとても好感が持てました。ただ、老婆心で申し上げると、もっと元気があってもいいなと感じることもあります。普段接することのない企業の社長と話すときに物怖じしない人はいないと思いますが、ぜひ元気を出して積極的に関わってもらいたいと思います。取材先の地元企業に愛着が湧き、また、ご自身にとって特別な経験になることは間違いありません。これから取材活動等に関わってみたいという学生さんは失敗を恐れず積極的にチャレンジしてもらえると嬉しいです。
Q.地域企業の現状と今後の「ここんにき」について
現在、新型コロナウイルスの影響でお取引先企業からの融資の相談が増えています。当庫としては、現在の厳しい状況を乗り越えるためにはご融資だけに留まらず、売り上げを伸ばすためのお手伝いが必要だと考えています。ここ数カ月で企業における人手不足の状況は少し変わったのかもしれませんが、それでも「ヒト」は売上をつくる大切な経営資源です。「ここんにき」には、アルバイトや就職に関する大学生の意識調査を毎号掲載していますので、地元企業にはぜひ活用していただきたいと思います。これからも中長期的に地域を盛り上げていくために「ここんにき」の発刊を通じて地元企業と学生の接点を提供していきたいと思っています。これからも様々な方のご協力をいただきながら作り続けていきたいと考えています。
「ここんにきvol.4」およびバックナンバーはこちら。
https://www.kurume-u.ac.jp/site/chiren/sangyorenkei.html
■詳細リンク先(http://www.kurume-u.ac.jp/site/backno/20200701.html)
当冊子には、「経営者インタビュー」や「久留米大学だより」、「学生アンケート」など、同学の学生が取材した記事も多数掲載されている。実際に取材をした経済学部3年の船瀬健矢さんは「今回、“久留米大学生が社長に聞く!!”というインタビュー記事を担当しました。通常の学生生活の中で、企業の社長さんに直接お話を聞く機会はなかなか無いので、大変貴重な経験ができたと思います。取材当日はとても緊張しましたが、筑後信用金庫企業サポート部の山崎さんが場を和ませてくださったおかげでリラックスして取材をすることができました。記事の執筆はほとんど初めてでしたが、全体のバランスを考え、読みやすい文章になるよう工夫しました。取材した企業について学んだことはもちろん、中小企業経営者の理念や考え方についても触れていますので、ぜひ多くの方に読んでいただき、企業研究等の役に立てていただけると嬉しいです」と話してくれた。
また、2018年11月の創刊号からVol.3までの表紙は、当時の学生が考案した久留米絣のデザインだったが、このたび発行された「ここんにきVol.4」からデザインがリニューアルされ、文学部3年の吉田光歩さんが描いた絵が採用された。吉田さんに、表紙を担当するに至った経緯や見どころを聞いてみた。
「2年生の冬に私が所属する美術部の先輩から“ここんにき”の表紙のお話をいただきました。これまでは自分のために絵を描くことが多かったのですが、なかなかない機会だと思い挑戦してみました。表紙には“高良大社の鳥居”を描きました。久留米の良さを感じられるものを考えていく中で、大学のキャンパスから遠くに見える高良大社は私にとって身近に感じられる存在でした。階段の先にある社殿を想像できるような、神秘的な雰囲気のある構図や光がポイントです。裏表紙の絵は大学から見た高良大社をイメージしています。この表紙から、読者の皆さんに少しでも久留米の良さが伝わればいいなと思います」
今回、学生をご指導いただいた筑後信用金庫の山崎様にもお話を伺った。
Q.なぜ、久留米大学との連携事業の一つとして「ここんにき」の発行が選ばれたのでしょうか
久留米大学をはじめとする教育機関への進学のために久留米市に流入した人口が、就職期になると市外に流出する傾向が見られます。これはとても勿体ないことだと捉えています。筑後地域の中小企業を支援する当庫には元気で魅力のある多くの取引先がありますので、学生さんが大学在籍中にそれらの企業を直接知って親しみを持つことで、就職先としての選択肢を増やしたり、将来的に筑後地域に戻ってきたいと思ってもらえたりすればとの想いから、学生さんに「ここんにき」の取材・編集に関わっていただくことになりました。
Q.どのようなサポートをしていただいていますか
私は2018年11月の初刊発行の準備段階から関わっています。何もないところから冊子を作り上げるまでは大変苦労したことを覚えています。当初から久留米大学の協力を得て景気動向調査をすることは決まっていたのですが、それだけでは読者は得られないと考え、久留米大学の先生方にもご協力を仰ぎながら、どのようにすれば多くの読者の目に留まるような企画・編集となるだろうかと多くの時間をかけて構想しました。現在も、企業と学生の間の連絡調整や取材時の立ち会いなど、発行までのほぼすべての工程に関わっています。実は、表紙裏の4コマ漫画は少しでも楽しく読んでいただきたいとの想いで、家族にもアドバイスをもらいながら私が描いています。次号以降の作品もご期待ください!
Q.本学の学生と接する中で感じたことはありますか
これまで発行に協力してくださった学生さんはみなさん真面目でとても好感が持てました。ただ、老婆心で申し上げると、もっと元気があってもいいなと感じることもあります。普段接することのない企業の社長と話すときに物怖じしない人はいないと思いますが、ぜひ元気を出して積極的に関わってもらいたいと思います。取材先の地元企業に愛着が湧き、また、ご自身にとって特別な経験になることは間違いありません。これから取材活動等に関わってみたいという学生さんは失敗を恐れず積極的にチャレンジしてもらえると嬉しいです。
Q.地域企業の現状と今後の「ここんにき」について
現在、新型コロナウイルスの影響でお取引先企業からの融資の相談が増えています。当庫としては、現在の厳しい状況を乗り越えるためにはご融資だけに留まらず、売り上げを伸ばすためのお手伝いが必要だと考えています。ここ数カ月で企業における人手不足の状況は少し変わったのかもしれませんが、それでも「ヒト」は売上をつくる大切な経営資源です。「ここんにき」には、アルバイトや就職に関する大学生の意識調査を毎号掲載していますので、地元企業にはぜひ活用していただきたいと思います。これからも中長期的に地域を盛り上げていくために「ここんにき」の発刊を通じて地元企業と学生の接点を提供していきたいと思っています。これからも様々な方のご協力をいただきながら作り続けていきたいと考えています。
「ここんにきvol.4」およびバックナンバーはこちら。
https://www.kurume-u.ac.jp/site/chiren/sangyorenkei.html
■詳細リンク先(http://www.kurume-u.ac.jp/site/backno/20200701.html)