在校生・修了生インタビュー
國學院大學大学院
文学研究科
- 文・語学・宗教・歴史
- 東京都
- 大学院
- 専門性を高めるため
- まだまだ解明されていない歴史がある。古代をテーマに研究者をめざし邁進中!
花畑 佳奈さん(20代)
2019年3月國學院大學文学部卒業後、同年4月同大学院文学研究科史学専攻日本史学コース博士前期課程入学、2021年3月修了。同年4月同博士後期課程入学。現在、古代摂関期をテーマに研究を進める。
まだまだ知らないことが沢山ある!学ぶことにワクワクしたい
大学4年時に大学院の授業を受ける機会があり、歴史学に対してまだまだ知らないことがあると実感しました。様々な写本を見比べそれぞれを校訂し評価をする授業など、大学院の授業はどれも深く踏み込んだ魅力的なものばかりです。新たな知識を吸収したり、自ら新しい論を生み出したりと学ぶことにワクワクする生活を送りたいと進学を決意しました。私が研究したいテーマと類似した論文を執筆している佐藤長門教授に師事したいと、迷わず國學院を選びました。
人と人とのつながりを大切に研究を進めていける環境
本学は専攻・ゼミの数が豊富にあり、多岐にわたる分野の研究をおこなうことができます。所属外のゼミへの参加も可能で、研究の幅を広げやすいことも魅力です。さらに学会で発表し批評して頂いたり、学外の勉強会で意見交換し合えたりと、大学院ならではの知識や刺激を受けられる機会があります。研究は1人で黙々とおこなうと思っていましたが、大学院での学修や研究活動から人とのつながりの大切さを学びました。今後もこの環境を大切にして研究を続けます。
私のオススメ科目
日本古代史研究(講義/演習)
1つの古記録写本を校訂しながら丁寧に読み進めていく科目です。地味で地道な作業ですが、歴史学研究において最重要といっても過言でない研究方法を修得できる授業だと思います。授業後の達成感は格別です。
論文指導演習(演習)
1回の授業で一人ずつ自らの研究報告や質疑応答をおこないます。自身の研究発表機会に頂ける先生方や院生仲間からの指摘や意見は、研究を進めていくうえでかけがえのないものになります。
権記輪読会(勉強会)
月1度、OBやOG、他の専攻の院生も参加する学内の勉強会です。現在は、平安時代の貴族である藤原行成の日記『権記』の輪読をおこなっています。先輩方が勤務する研究機関などに関する話を聞くこともできます。
お金のやりくり法
奨学金と、先輩にご紹介頂いた出版社でのアルバイトが現在の主な収入源です。その他、大学のティーチングアシスタントや学会の手伝いなどの依頼も。大学院生だからこそ経験できるアルバイトが沢山あります。
ある一日のスケジュール
9:00~ | アルバイト始業。東京・神保町にある古文書に関わる出版社で、校閲のアルバイトをしています。校閲という視点で文章を読むことは自身の勉強になりますし、客観的なものの見方も得られると感じています。 |
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13:00~ | アルバイトを終え神保町でランチ。美味しいランチでひと息ついたあとは、渋谷の大学院へ移動します。立地が良く、交通の便が良いのも本大学院の魅力です。 |
15:00~ | 本日は研究報告の授業となるためその準備をします。10~12世紀におこなわれていた正月儀礼を中心に、摂関期の后や皇太子の立ち位置、天皇家と摂関家、その他の官人との関係性を探ることを研究テーマにしています。 |
16:10~ | 論文指導演習の授業開始。前半1時間は自らの研究報告や発表を、後半1時間は先生方や院生からの質疑応答や批評、アドバイスとなります。自分に合った研究法など様々な視点からのフィードバックがもらえます。 |
19:30~ | 授業を終え渋谷駅まで先生方や院生と談笑しながら帰宅します。先生と距離が近いのも本学の特長の一つ。研究者を目指す私にとって本学には研究者としても指導者としてもお手本となる先輩方が沢山いらっしゃいます。 |
20:30~ | 帰宅。そのままゆっくりすることもありますが、研究を続けることも。学外の勉強会にも積極的に参加し学内学外ともに研究熱心な方々に囲まれ良い刺激を受けることで、自身の研究にもより力が入るようになりました。 |
問合せ先 | 03-5466-0142(大学院事務課)ホームページはこちら |
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