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在校生・修了生インタビュー
東京都立大学大学院
人間健康科学研究科
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専門性を高めるため
臨床現場での無力さを打開するため進学。看護職の倫理的葛藤について研究を深める。

大庭 貴子さん (35歳)

首都大学東京看護学科卒業後、がん・感染症センター都立駒込病院の臨床を経て東京都立大学人間健康科学研究科看護科学域博士前期課程修了。同大学で助教を務めた後、2022年に博士後期課程入学。

大学院への進学を決めた理由は?

がん専門病院の臨床現場で、がん治療を受けながら治療期と終末期の狭間で療養する患者さんとそのご家族に関わり、看護職としての難しさや無力さを痛感。学びを深めることでより良い支援ができるようになりたいと考え、大学院に進学しました。本大学院を選んだ最大の理由は、移植現場などにおける看護職の倫理的葛藤について学ぶ「看護倫理」分野の第一線で活躍する習田教授に指導を仰ぎたいと考えたからです。現在は「造血幹細胞移植看護」をテーマに、看護職の支援のあり方を研究しています。

実際に学んでみて得られたことは?

経験豊富な臨床看護師や、専門・認定看護師、管理職者、看護教員など、様々な経歴を持つ仲間たちと経験や思考を共有し議論を重ねることで、臨床現場の実態や課題、看護ケアに関わる知識や技術など、日々新たな視点や発見が得られています。また研究室の枠を越えて学び合う機会が設けられているため、多種多様な専門性を持つ先生に助言・指導いただけることも大きな魅力です。今後も研究者としてさらなるスキルアップに努め、より多くの看護職に役立つ成果を生み出していきたいです。

私のオススメ科目

看護倫理学特論・演習

受講生それぞれが臨床現場で経験した倫理的葛藤の事例を共有し、その状況や課題をディスカッションにより分析・検討する科目です。看護倫理への理解が深まると同時に、幅広い視点や発見を得ることができました。

看護倫理学特講・演習

受講学生の研究テーマに関わる倫理的な課題について、研究背景や事例、文献調査を通して明確にし、研究を深めていく科目です。少人数の濃厚なディスカッションが、論文の計画や遂行に向けての支えになりました。

研究方法論III

概念分析や統計学など様々な研究手法について、実際に手を動かしながら学ぶ科目です。特に概念分析では、定期的に講義の中で進捗状況を発表し改善するといった手厚いサポートのおかげで、大変理解が深まりました。

お金のやりくり法

日本学生支援機構の奨学金制度を利用していることに加え、非常勤の実習指導や関連職場のアルバイトをしながら学習を進めているため、金銭的な問題はありません。仕事と勉学の両立もしやすい環境だと感じています。

ある一週間のスケジュール

月曜日時に生命に関わるリスクを伴う治療である「造血幹細胞移植」の治療において、看護師が患者さんやその家族に対してどのように関わり、ケアをすることができるのか。毎日自らの研究テーマと向き合っています。
火曜日東京都立大学健康福祉学部看護学科の非常勤講師として、基礎看護学領域、成人看護学領域、看護管理学領域における実技演習や実習指導を担っています。より良い看護を未来につなぐ、教育の重要性を実感しています。
水曜日隔週で実施される看護倫理・管理学研究室の合同ゼミに参加。互いの研究の進捗状況を発表し意見を交換し合ったり、外部講師をお招きして専門知識を深めたりと、様々な発見や気づきが得られる貴重な時間です。
木曜日火曜日と同じく非常勤講師として勤務します。看護職を目指す大学生からは「それは本当に正しいのか」「これはどんな意味なのか」など学生ならではの質問をいただくため、自らが初心に戻るきっかけになっています。
金曜日看護系学会等社会保険連合事務局でアルバイトをしています。看護に係る報酬(診療報酬や介護報酬等)に関する要望をまとめるなど、看護師に係る政策や制度の成り立ちに臨床とは違う視点で携わる貴重な機会です。
土・日曜日時間があれば研究を進めており、行き詰まった時には先生に相談するアポイントを取ります。また学会にもよく参加していて、登壇する研究者の方々との人脈を広げることで、研究を加速させるべく奮闘しています。
問合せ先03-3819-1211荒川キャンパス
042-677-1111南大沢キャンパスホームページはこちら
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