STEP5 受験対策(研究計画書/小論文/面接etc.)を練る

さて、行きたい大学・大学院も見つかり、受験までのスケジュールも立てたら、後は試験対策。社会人入試は受験生の負担が少ないとはいえ、やはりしっかりした対策をとっておかないと確実に合格を狙うのは難しい。そこで、大学・大学院ぞれぞれの社会人入試攻略のツボを解説!

社会人入試攻略のツボ 大学院編

攻略のツボ1…研究計画書 
研究計画書はテーマ選びが重要。読みやすさもポイント

社会人入試における研究計画書は、学ぶ意欲が問われる重要な選考材料。英語や小論文、専門科目の受験対策を進めるのと同時に、研究計画書の作成も早い時期から始めることが大切だ。
まず始めに研究テーマを決める。テーマ選びでは、社会経験と研究テーマの関係性が重視されるので、できるだけ自分のやってきた仕事と関わりのあるテーマを選ぶようにしたい。その際には、自分の職務経歴書を見直したり、書き直したりすることから始めてみるといい。大学側が見るのは、受験者が社会でどのような経験をしてきたか、またその経験を活かしてどういった研究をしたいと考えているかだ。だから、まず自分がやってきたことを整理し直してみて、そこからテーマを探し出すと、試験官へのアピール度の高い内容にまとめるための道筋がつく。
また、読みやすさを意識して書くことも大切。忙しい大学院の教授がパッとみてすぐわかるような書き方を心がけることも重要なのだ。

■テーマ選びのステップ 1 最近の研究にまで目を通そう もう研究されたテーマを知らずに選ぶことのないよう、過去の研究はしっかりチェック2 下調べと文献調査は 一緒に薦めよう ある程度テーマが決まったら、次はその下調べをスタート。一緒に文献調査も薦める3 研究に関しての 問題設定をする 研究計画書の段階では、仮説ではなく問題設定が掛ければ十分。なるべく具体的に書く4 設定したテーマの 正当性を考える 研究には自分独自の視点を盛り込もう。そしてそのテーマの正当性を説明できるように

●研究計画書作成のPoint

point1 テーマをわかりやすく
テーマを見て何を研究するのかが、だいたいつかめるようにすることが大切
point2 自分の社会経験を踏まえて書く
研究内容と社会経験の関連性がポイント。ただ自分の経歴を書けばいいというわけではない
point3 オリジナリティのある研究内容に
他人を同じ研究をするのでは意味がない。自分独自の視点で考えていくことが必要
point4 見た目でも論理的に訴える
研究計画書は見た目も重要。文章を続けて書くのではなく、要点をわかりやすく整理して書こう

研究計画書の実例を見る

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攻略のツボ2 面接…自分の書いた研究計画書をしっかり読み込んでおこう

大学院入試の面接試験は研究計画書をもとに行われる。例えば、事前に提出した計画書に適当なことを書いてしまえば、試験官から突っ込まれたときに対応できないなんてことも起こりうる。だから、まず研究計画書をしっかり書くこと、次に計画書に書いたことに関しては何を聞かれても答えられるくらいに準備しておくことが大切だ。
また、研究テーマ設定の背景はよく聞かれるポイント。自分の社会経験やバックグラウンドとの論理的結びつきや関係性について、どんな質問をされても論理が破綻しないよう、事前にシミュレーションしておこう。
研究計画書は、テーマの選定と研究アプローチのオリジナリティがどれだけあるかという点も重要なポイントの一つ。そこを的確にアピールできるよう準備しておくことも忘れないようにしよう。

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攻略のツボ3…小論文 志望する専攻に関連した文章を書くトレーニングをしよう

小論文は志望する研究科・専攻に関連したテーマが出題されることがほとんど。だから、小論文のために何か対策をするというよりは、志望する千校に関連した文章を書けるようにしておくという視点で考えたほうがいい。
では、具体的な小論文の書き方についてだが、まず、問題を読んで何が書いてあるのかをつかむ。その後、文章の構成を考えてから書き始める。また、手書きで書くのは想像している以上に時間と労力がかかるもの。事前にPCではなく手書きで文章を書くトレーニングをしておこう。そして書いたものはできるだけ人に見せてチェックしてもらうようにしたい。まわりに適任の人がいなければ、予備校などを利用する方法もある。
小論文でNGなのは、結論を書かずに答案を提出してしまうこと。時間内に一通り書き終えるようにするのが前提なので、途中までいくらいい文章が掛けていても、結論がなければすべて無駄になってしまう。時間配分を意識して書くことも心がけよう。
小論文は受験生間の差が付きやすい科目。志望専攻に関連した書籍を読み、それを要約するトレーニングなどを早い段階から重ねておくと、効果も大きい。

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攻略のツボ4…英語 志望分野の原書などを読んでテクニカルタームをマスター

大学院の英語入試問題は、基本的に全訳か部分訳、要約の3つに絞られる。大学入試とは違い、穴埋め問題などは出題されない。また、ごく一部の大学院では英作文を課すところもある。これらの問題のほとんどが長文での出題となるため、日頃から長文への苦手意識を克服しておくことがポイントとなる。また、問題文は専攻に関わる内容のものが出されるため、テクニカルターム(専門用語)の習得が最重要課題。テクニカルタームのボキャブラリーを増やしておくことが得点増のカギになるのだ。 最近では、例えば「法律英単語集」という形で法律のテクニカルタームが1冊にまとまった参考書なども出てきているが、すべての分野で単語集が出回っているわけではない。そのため、専門分野の原書に目を通しておくというのも一つの手段。ただ、問題を解くうえで中心的な単語を訳し間違えると大きな減点になるが、それ以外の単語まで気にしすぎるのはよくない。また、和訳の問題を解くときは、日本語の読みやすさを多少犠牲にしても、英文法がわかっているということを示す意味で、なるべく直訳的に訳すようにしよう。

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予備校を有効活用しよう!

予備校は孤独な社会人受験生の相談相手にもなってくれる

社会人受験生の場合、学生時代と違ってまわりに相談できる人が少ない。そのため、ちょっとしたことでもどうしたらいいのかわからなくなり悩んでしまいがち。WEBや書籍などで情報収集するだけでは心許ない場合もある。また受験対策にしても非効率的になりがち。そのため、無駄な不安を感じたり、遠回りな受験対策を重ねるリスクを解消するためにも、予備校を利用してみるのがおすすめだ。最初は試しに短期の講座を受けてみるだけでもOK。なにより、受験に関するいいアドバイザーになってくれるので、志望校選びから、試験の直前対策まで頼りになる存在になるはずだ。

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