大学院での研究は原則「社会の役に立つこと」
ステップ1では、自分が関心を持っているテーマを大まかに見つめ直した。ステップ2では、そのテーマについてさらに掘り下げて考え、自分なりの問題意識を明確にしてみよう。
さて、ここで確認しておきたいのが、大学院での研究は原則として「社会の役に立つこと」でなければならないということ。つまり、考えを掘り下げていく際に、「社会にとってどうか?」という視点を持つことがまず大事になる。
仕事や日常生活で得た「実感」を整理していく
仕事や日常生活を通して実感した疑問を整理していくと、自分なりの問題意識が徐々に形になってくる。
- 経営企画部勤務。環境問題に関心があるが、企業が環境への取り組みをもっと有効に経営に活かす方策はあるだろうか?
- 臨床心理士志望。人の心の問題に関心があり、特に子どもを持つ母親として子どもの発達を研究したい。
- 商社勤務。国際ビジネスには仕事柄関心を持っている。最近は、中国ビジネスの難しさの要因を考えている。
- 地元が活気を失っていくのを見て、なんとかしなければという思い。地域社会再生のために自分ができることは?
「大学院で自分を変える」ための研究テーマ選び6つのステップ
- 【STEP1】 仕事関係でも社会問題でもOK!自分が何に関心があるかを改めて考える
- 【STEP2】 STEP1で発見したテーマを掘り下げ、自分なりの問題意識を明確にする
- 【STEP3】 自分なりの問題意識にヒットする書籍、論文に当たってみる
- 【STEP4】 STEP3で出会ったキーワードで関係する研究科・専攻のカリキュラムをチェック
- 【STEP5】 志望校の方向性や教授の研究領域を踏まえて、研究計画書を作成
- 【STEP6】 進学後は、教授の指導の下研究テーマを再検討