司法試験●8年●7年●6年●5年●4年●3年●2年●1年司法試験●8年●7年●6年●5年●4年●3年●2年●1年これまでの法科大学院制度では、大学入学時からカウントした場合、「学部4年+法科大学院(既修者コース)2年+司法試験合格後の司法修習1年」で法曹となるまでに最短8年を要していた。これに対して2020年度からスタートした法曹コースの場合、学部の早期卒業制度や大学院在学中の司法試験受験などの制度を利用することで、「学部3年+法科大学院(既修者コー早期卒業して既修の一般選抜を受験することも可能(③)。この場合は、さらに選択肢が広がる。ス)2年+司法修習1年」の最短6年で法曹になることが可能。学部(法学部)での法曹コースの選択時期は2年次進級時とする大学が多いが、1年次からスタートする大学や3年次以降でも選択可能な大学もあり、個別にチェックする必要がある。法科大学院が法曹コース修了 ● ● 者に対して実施する特別選抜は、「5年一貫型教育」と「開放型」(実施校のみ)の2種類。5年一貫型教育は、自校を含む連携協定校の法曹コース修了者を対象としたもので、法律科目試験は課さず、なお、4年での卒業となっても特別選抜・一般選抜で受験することができる(④)。法曹コースの成績を重視した選抜を行う。開放型は連携協定を結んでいない法曹コースからも受験可能で、法曹コースの成績を重視しつつ、法律科目試験も課される。法科大学院がない大学にも法曹コースは設けられており、その場合は、どの法科大学院と連携協定を結んでいるかが重要なチェックポイント。また、現時点ではすべての法科大学院が法曹コース修了者を対象とした特別選抜枠を設けているわけではないので、この点もしっかりと調べておきたい。左の関西大学法科大学院の例のように各法科大学院がwebサイトやパンフレットなどで告知しているので、前述の項目に加え、特別選抜(開放型)の有無、募集枠、選抜方法なども調べて、あり得る選択肢を絞り込んでいくようにしよう。大学入学から最短6年で法曹になることができる【解説】そもそも「法曹コース」とは?● ●● ●従来の場合法学部のAさん(18歳)の場合法学部のAさん(18歳)の場合最短の場合大学入学法曹コースのBさん(18歳)の場合法曹コースのBさん(18歳)の場合大学入学法学部4年法曹コース3年早期卒業21歳で卒業大学入学から最短約88年で法曹資格取得大学入学から最短約年で法曹資格取得法科大学院2年22歳で卒業大学入学から最短約66年で法曹資格取得大学入学から最短約年で法曹資格取得法科大学院2年在学中受験司法修習23歳で修了司法修習24歳で修了法曹になるまでの「最短」プロセスの比較法科大学院への進み方は4通り【早期卒業認定要件が得られる場合】■特別選抜❶ 5年一貫型教育選抜自校および連携協定を結ぶ大学院へ進学する。学部での成績と面接により選抜。❷ 開放型選抜実施しているかどうかは各大学院をチェック。学部での成績と面接に加え、法律科目の論文試験あり。■一般選抜❸ 一般選抜早期卒業&通常の既卒の一般選抜を同時に受ける。【早期卒業認定要件が得られない場合】■特別選抜・一般選抜❹ 特別選抜・一般選抜4年での卒業となっても特別選抜枠での受験は可能。もちろん一般選抜の受験もできる。関西大学法科大学院(法曹コースとの連携)の例法曹コース特別選抜入学試験合格者には2年間の授業料全額給付 法学部等を設置する大学が法科大学院と連携することにより、法曹をめざすにあたって基礎的な法律知識や能力などを早期に修得でき、学部・法科大学院を通じて段階的かつ体系的な法曹養成教育課程での学修が可能。法曹コース修了に加え、学部早期卒業制度を利用することで、学部3年+大学院2年で司法試験受験資格を得ることが可能。時間的負担はもちろん、学部4年次の学費を納める必要がなく、経済的負担も軽減される。 法科大学院進学に際しては、法曹コース修了とともに所定の要件を満たすことにより「法曹コース特別選抜入試〔開放型選抜〕」に出願可能。同試験の合格者には2年間の授業料全額相当を給付する奨学金制度を用意している。※学校全体の情報についてはP44を参照。自校や連携協定校以外 に修了後までを視野に 入
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