特集日本大学大学院 法務研究科人気教員へのインタビュー東京刑事訴訟法、刑法法科大学院の人気教授は学生をどのように指導しているのか?限られた学修時間の中で学び、司法試験合格を目指す教育を実施教授大島 隆明 375784000P本学は、夜間・土曜日に開講していることもあり、最近は仕事と両立して学び司法試験合格を目指す学生が増えていると感じています。「今まで法律を全く学んだことがない」「再び司法試験に挑戦したい」人など、学生の動機やとりまく環境も様々です。ですから本学では、限られた学修時間の中でいかに効果的に基礎知識を習得し、論理的思考能力、表現能力を身に付けることができるかを考え『授業についていくだけで司法試験に合格する』教育を目指しています。具体的には、退勤後に授業に出席できるよう平日6限目(18:30〜)、7限目(20:10〜)の開講、仕事で欠席した学生のためのCT活用、1年間の長期履修制度(入試の出願時に申請)、オフィスアワーなどをはじめ様々な支援をしています。学生が限られた時間の中でも効率的に学修できるよう、教員は教えるための準備を怠りません。授業でおさえるべきポイントの策定、わかりやすい表現や内容、試験の最新傾向などを常に研究し、必要なものを学生に伝えています。また学生一人ひとりを把握し、つまずきやすいポイントやその改善点などをコメントに残すようにしています。そのような対応ができるのも少人数制ならではの特長です。私が担当する「刑事訴訟法」は、刑事手続について定めた法律ですが、刑事事件の報道などで身近に感じる方も少なくないと思います。しかし実際の法律は約束事が多く、その歴史からも正確に理解することが難しい面があり、説も多様にあります。そのため授業では、基礎的な考えをしっかりつかめるよう指導し、基礎を起点に理論を組み立てていくことで、自ら答えを導き出せるよう導いていきます。将来、例えば弁護人として事件に関与した時に、どのような点が問題なのかを見つけ出すのは自分しかいません。それに対してどのような答えを出すのか、それまでの学修から新たな答えを導き出し、理論を組み立て裁判官を説得できるような主張が必要です。そのためにも基礎をしっかりおさえることが重要になります。経歴等は問いません。むしろできる限り多様な人に入学して欲しいと思います。法曹の仕事は、人を相手にする仕事ですから、柔軟います。性やコミュニケーション能力の高さが求められます。また、コツコツと学び続ける根気強さも必要です。現在は、科学技術の発展等により社会が大きく変わる途上にあります。デジタル通貨一つを取り上げても、その種類や利用頻度は数年前と現在とでは格段の差があります。また、現在の法律は未だ書面とハンコが重視されていますが、ハンコに関してもペーパーレスや脱ハンコ社会の実現には刑罰も含め新たな立法が必要です。この変革期の中で、法曹にとって立法も含め柔軟な発想や解釈が求められる場面が多くなるはずです。そのような課題に適応できる様々な事象を多面的・多角的に分析できる柔軟性やリーガルマインドを本学の学修を通じ養ってほしいと思 I 日本大学大学院 法務研究科【資料請求番号】50015【問合せ】03-6261-3210 (法学部大学院事務課)東京都千代田区神田三崎町2-3-1おおしま たかあき担当科目:刑事訴訟法、刑事訴訟法総合、刑事法系演習II、刑事事実認定論、刑事訴訟実務の基礎、法曹倫理東京大学法学部卒業。主な経歴司法修習(32期)後、弁護士登録。裁判官に任官後、岡山地方裁判所判事補、最高裁判所事務総局民事局付、司法研修所教官、東京高等裁判所判事、金沢地方裁判所長等を歴任。1994年〜1997年司法試験考査委員。主な著書・論文セミナー・説明会の最新情報や募集要項の詳細情報は※左の番号を本誌付録の共通資料請求はがきにご記入ください。募集要項などの最新情報は「スタディサプリ社会人大学・大学院」を参照ください(左のQRコードを利用すればダイレクトに情報ページにアクセスできます)著書;『裁判員裁判における量刑評議の在り方について』共著・法曹会(2012年)、『裁判例コンメンタール刑法 I II III』分担執筆・立花書房(2006年)等。論文;「裁判員裁判と控訴審の役割」刑法雑誌(2015年)、「公判前整理手続の概要」刑法雑誌(2007年)等。大学院 スタディサプリ検索
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