法科大学院入試ガイド2025年度版
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特集関西学院大学大学院 司法研究科 法務専攻人気教員へのインタビュー兵庫憲法法科大学院の人気教授は学生をどのように指導しているのか?学修ロードマップときめ細かい学修カルテを作成し、個別的学修指導を徹底教授丸山 敦裕  745784000P現在指導している大半は、大学の学部からそのまま法科大学院に進学してきた学生です。近年は、3年で早期卒業してきた入学生も増えています。また、大学卒業後、社会人経験を数年積んでから法科大学院に入学する学生も一定数います。多くはな社会人経験を積んだ学生も在籍していたことがありました。社会人経験者は、前職の仕事の中で法律の専門知識の必要性を実感したことがきっかけで、法曹を目指すようになったケースが多いようです。例えば、私が指導した経験の中では、弁理士・行政書士など他の専門職や公務員、さらに企業の法務部や損害保険会社勤務の企業人などがいました。こうした人たちが法曹資格を持てば、前職の知識や経験を強みにできるので、活躍のフィールドはより広くなるはずです。本法科大学院では、各教員が特別演習という授業を担当しており、そこでゼミ教育が実施されています。私は憲法を専門としておりますので、私のゼミでは司法試験過去問の事例を素材としながら、憲法問題の考察を行っています。ここでは、判例の射程を意識した事案分析能力の向上とともに、法律文書としての論理構成、法令違憲・適用違憲の書き分け等を意識した文書作成能力の向上が図られています。学修指導においては、学修ロードマップを提示し、学修の「現在地」を把握するとともに、きめ細かい学修カルテを作成することで、個別的学修指導を徹底させています。課外ゼミも充実しており、自主ゼミにOB・OG弁護士を指導担当者として配置させる自主ゼミサポート制度(申込制・無料)が非常に人気です。正課でも、判例百選を網羅的に解説する授業があるなど、需要に即した学修指導を行ってます。また、本学は大規模校と異なり、教員と学生の距離が近いのが特徴です。事務職員も含めてチーム関学として、最大限に学生の勉学をサポートしています。いろいろな「なぜ?」「なに?」について、思考停止に陥ることなく、自らの言葉で言語化しきることを常日頃から意識している学生さんに進学してもらいたいと考えています。裁判では、自分の意見だけを主張すればよいわけではありません。自分とは異なる見解がありうることを常に肝に銘じながら、相手方に納得してもらえるよう、自分の考えを〝言語化し尽くす〟ことが重要です。この面倒な作業を避けていては司法試験も法曹実務も思うようにはいきません。法科大学院は、自らの言葉で語れる人を求めています。加えて、法律の解釈・適用は、あらかじめ教科書に答えが書かれているものばかりではありません。答えを「与えられる」のではなく、答えを「考え出す」ことも必要です。受け身ではなく、主体的に学修できる人を求めています。キャンパスは、阪急西宮北口駅直結で、交通や飲食の利便性は最高です。洗練された充実の設備の下、判例の射程を模索する楽しみを一緒に味わいませんか。 関西学院大学大学院 司法研究科 法務専攻【資料請求番号】50007【問合せ】0798-31-0106 (関西学院大学司法研究科事務室)兵庫県西宮市高松町5-22西宮ガーデンズ ゲート館7階まるやま あつひろ担当科目:憲法I(人権論1)、憲法II(統治機構論)、憲法演習、憲法特講A、憲法特講B、特別演習D修士(法学)。主な経歴大阪大学大学院法学研究科博士後期課程公法学専攻単位取得満期退学。DAAD奨学生としてケルン大学にて在外研究、県立長崎シーボルト大学国際情報学部情報メディア学科講師、長崎県立大学国際情報学部情報メディア学科講師、甲南大学大学院法学研究科法務セミナー・説明会の最新情報や募集要項の詳細情報は※左の番号を本誌付録の共通資料請求はがきにご記入ください。募集要項などの最新情報は「スタディサプリ社会人大学・大学院」を参照ください(左のQRコードを利用すればダイレクトに情報ページにアクセスできます)専攻教授を経て、2017年から関西学院大学大学院司法研究科教授を務める。主な著書・論文共著・木下昌彦 編集代表『精読憲法判例[人権編]』(弘文堂、2018年)、共著・横大道聡編『憲法判例の射程(第2版)』(弘文堂、2020年)など大学院 スタディサプリ20代後半から30代ですが、十分検索

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