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教授紹介
北陸先端科学技術大学院大学
先端科学技術研究科
先端科学技術専攻(博士前期課程・博士後期課程)/融合科学共同専攻(博士前期課程・博士後期課程)

目次

内平 直志
:イノベーションマネジメント、サービス科学、ソフトウェア工学
教員一覧

【インタビュー】人気教員は社会人をどのように指導しているのか?

専門分野:イノベーションマネジメント、サービス科学、ソフトウェア工学うちひら なおし内平 直志教授、副研究科長

北陸先端科学技術大学院大学
先端科学技術研究科

知識科学と情報科学を両輪で学ぶ。個々の課題解決に向けた手厚い指導を行う

担当科目
イノベーションマネジメント概論、IoTイノベーションデザイン、IoT・AIイノベーション特論 他
経歴
<学位>東京工業大学理学部情報科学科卒業。博士(工学)東京工業大学、博士(知識科学)北陸先端科学技術大学院大学<経歴>大学卒業後、東京芝浦電気株式会社(現:株式会社東芝)に入社。主に研究開発部門にてソフトウェア工学、人工知能、サービス科学の研究開発、およびマネジメントに従事。研究開発センター次長、技監などを歴任。日本MOT学会理事、サービス学会理事、研究・イノベーション学会理事なども務める
著作物・論文
『戦略的IoTマネジメント』ミネルヴァ書房(2019年)、『ペトリネットの理論と実践』(共著)朝倉書店(1995年)、「Service innovation structure analysis for recognizing opportunities and difficulties of M2M businesses」(共著)Technology in Society 43(2015年)
これまでどのような学生を指導してこられたのですか?
本学の学びは「情報科学」を深めると同時に「知識科学」という視点から実問題を分析してイノベーションをデザインし、現場で実装していくマネジメント力を養います。ですから本学の学生は、実務の中で生じた具体的な課題を持ち、その課題に対して何かしらの解決策を講じるために学ぶ、という方がほとんどです。特に東京社会人コース(品川)では、私の専門がIoTやAIを活用したイノベーションマネジメント、および研究開発プロジェクトマネジメントということもあり、文系理系関係なく製造業やサービス業をはじめ、様々な業界で活躍する20代から50代の社会人が在籍しています。■これまで指導した社会人学生の研究テーマリスクマネジメントにおける機械学習と知識創造の統合アプローチ/ソフトウェア開発プロジェクトの変動マネジメント手法/IT業界におけるコンセプトの進化プロセス―ビッグデータの事例研究―/暗黙知の移転を通じた競争優位の創出―国際的EMS企業の質的研究―等
ゼミや研究室ではどのような教育をされていますか?
教育・研究指導は、主に充実した「講義」と各研究室の「定例ゼミ」、そして「個別研究指導」で構成されています。東京サテライト(品川)で開講している東京社会人コースでの講義は仕事と両立して学べるように、平日18:30
~の夜間と土日祝を活用したカリキュラムで、短期間で集中して履修できる講義が多い点も好評。「情報科学」と「知識科学」双方の分野の科目をバランスよく配し、興味や課題に合わせ選択して学ぶことが可能です。個別の研究指導は、最近はオンラインを活用することでより場所と時間の制約なくできるようになっています。また、学生1名につき3~4名の教員が学生の研究テーマに沿って各専門分野から多角的に指導する研究室を越えた指導制度も特徴。大学院大学ならではの手厚い体制です。 学生のみなさんが抱える最前線のイノベーションの課題は、教員にとってもたいへん興味深いものばかり。双方向で議論を交えながら、学生が研究を進めたい課題の分析や解決方法を「研究」としてまとめていくプロセスを支援しています。また講義やゼミでは、他の学生の課題を知り意見を交わすなど、多様な刺激を受けることができます。そうして学んできたことを修士論文や博士論文といった「研究」
としてまとめ上げることで、真に応用力のある見識を身につけることができます。さらに、その研究成果を学会で発表することを推奨しており、国際会議での発表や論文投稿により、創造性や論理的思考の実力アップが図れると考えています(国際会議発表時の諸費用を大学がサポートする制度があります)。
どんな経験や関心を持つ学生に進学してほしいですか?
本学の特徴の一つは「知識科学」であることから、「知識」という現在最も重要な経営リソースを活用し新しいビジネスや技術を生み出したい方、AIやIoTなどのデジタル革命の中で企業がどのようにイノベーションを起こしていくかといった問題に関心のある方、さらに博士後期課程へ進み研究パートナーとして一緒に最先端の研究に取り組める方にも入学していただきたいですね。まずは説明会へ参加してはいかがでしょう。説明会では本学の特徴を把握できるだけでなく、個別相談も行っておりますので、まだ課題が漠然としているという方も明確にできるかもしれません。本学での学びがあなたの輝かしい未来への一歩となることを願っております。

【北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科先端科学技術専攻(博士前期課程・博士後期課程)/融合科学共同専攻(博士前期課程・博士後期課程)】の教員一覧

  • 神田 陽治教授、副学長、東京サテライト長●担当科目:人間力イノベーション論、創出力イノベーション論、サービスサイエンス論、価値創造実践論

    サービス科学をテーマに、シェアリングやAIなどのトピックを掲げて研究をしている。最近の著作には、AIと専門家の協働の問題を扱う「人工知能による特許評価と課題」(「経営・事業戦略に貢献する知財価値評価と効果的な活用法」 第1章第7節, 2021年3月発行)や、Boosting the Knowledge EconomyのChapter 3(Chandos Publishing, 2021年10月発行予定)がある。Journal of Creating Value(SAGE)のAssociate Editorも務める。

  • 敷田 麻実教授●担当科目:観光地域サービス論、社会科学方法論、次世代知識経営特論、地域経営戦略論

    地方公共団体での勤務経験や複数の大学での教育研究経験を有し、現在は「地域資源戦略論」と取り組む。特に観光や移住など、地域の課題を経営や知識の視点で研究する。常に新しいテーマと取り組むが、一貫しているのは、社会変化の中で人や組織はどう変わるかという社会性に富んだテーマを選んでいること。フィールドワークで現場のありさまを直視するが、学ぶ楽しさ、研究することの楽しみを忘れないアプローチである。

  • 伊藤 泰信教授●担当科目:社会科学方法論、ビジネスエスノグラフィ、先端医療・介護サービス知識科学特論 他

    専門は、文化人類学、知識社会学、科学技術社会論、エスノグラフィ論。英国ロンドン大学UCL人類学部客員研究員、米国パロアルト研究所(PARC)客員研究員、日本文化人類学会 理事・評議員、日本学術会議 連携会員などを歴任。科学/技術、医療/看護、産業/デザインなどの諸領域で分野横断的研究・応用エスノグラフィ研究(マーケティングエスノグラフィ、組織エスノグラフィ、医療エスノグラフィ)を実践している。

  • 白肌 邦生准教授●担当科目:マーケティング論、サービスイノベーション論

    人間のウェルビーイングに焦点を当てたサービス研究領域であるTransformative Service Researchを推進。主な研究テーマに、持続可能な地域サービスシステムデザイン、企業の組織活性化、脳計測からみる人間の幸福度評価などがある。主な業績に、ブロックチェーン技術の社会応用や、知識科学とサービスに関する洋書、和書では『技術経営の実践的研究』、『横断型科学技術とサービス・イノベーション』がある。

  • 平石 邦彦教授●担当科目:システム最適化、離散状態システムの理論、IoT・AIイノベーション特論

    複雑な現実の対象をどのようにモデル化し、問題を解決するかについて取り組んでいる。計算機による処理が可能なモデル(形式的モデル・数理モデル)を用いることにより、1. 設計されたシステムが正しいことを検証する、2. システムのパラメータを最適なものにチューニングする、 3. 与えられた仕様を満たすようなシステムを合成する、4. 詳細が未知のシステムを観測データからモデルの形で推定する、など様々なことが行える。

  • 青木 利晃教授●担当科目:ソフトウェア検証論、ソフトウェア設計論

    ソフトウェア工学、特に、形式手法・形式検証の実践的応用に関する研究を行っている。形式手法・形式検証は、数学や論理学に基づいて、ソフトウェアやシステムの正しさを科学的に保証する手法の総称であり、国際標準などでも、高安全・高信頼システムを開発する際に用いること推奨している。AI、DXなどにより多様化する近代的なソフトウェアを対象に、その安全性・信頼性を最先端の科学により保証することを目指す。

  • 鈴木 正人准教授●担当科目:実践的IoTシステムアーキテクチャ論

    ソフトウェア開発方法論および開発環境、組込み/IoTシステムへの適用について幅広い研究を行っている。特にIoTに必須となる物理デバイスなどの低レベルからクラウドなどによるサービス統合などの高レベルをカバーするアーキテクチャ/サービスの実現により生産性と品質の向上を達成するための基盤構築、およびこれらのシステムを理解/活用/改善するスキルを持つ人材を育成するための教材開発などを目標とする。

  • 石井 大輔准教授●担当科目:ソフトウェア設計論、IoT・AIイノベーション特論

    信頼性の高い組込みシステムやサイバーフィジカルシステムの実現を目指し研究を行っている。連続・離散ハイブリッドシステムに基づいたモデリング手法や、区間解析と制約求解に基づいたモデルの解析・検証手法などを提案してきた。最近は、実際の数値計算プログラムの検証や、Simulinkモデルの自動テスト生成など、実践的な研究にも取り組む。

問合せ先03-5460-0831(東京サテライト(社会人教育係))
0761-51-1966(入学案内担当(学生募集係))ホームページはこちら
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