大学・大学院に興味はあるけどわからないことがいっぱいで困ってる!そんなあなたのソボクな疑問に編集部がお答えします!
Q.【受験資格】大学を卒業していないと大学院には行けない?
A.大学院に進学する場合は、原則的に4年制大学を卒業して学士の資格を得ていることが条件になります。もちろん、それと同等の学力があると大学院に認められた場合など例外はあるので、相談してみる余地はありますが。
Q.【大学院の種類】普通の大学院と専門職大学院はどう違うの?
A.最近の傾向として、従来型の研究者養成タイプの大学院に対して、ビジネスに直結する実践的な内容を教えるプロフェッショナル養成タイプの大学院が増えてきています。専門職大学院は後者に含まれますが、専門職大学院以外にもプロ養成系大学院はたくさんあります。
Q.【入試】やはり、社会人は社会人入試を受けたほうが有利?
A.一般入試の場合、「語学」や「専門科目」が課されることが多いですが、社会人入試の場合は、「面接」と「小論文」といった科目構成になっていることが多いので、受験勉強の負担は少なくなります。ですから、一般的に社会人は社会人入試を利用したほうが有利です。ただし、心理学系などの場合、例外的に、社会人枠の倍率が非常に高くなり、一般入試のほうが合格しやすくなる逆転現象も起きているので注意しましょう。
Q.【入試】社会人入試っていつ頃実施されるの?
A.大学、大学院ともに4月入学の場合、秋(9~11月頃)と年明け~春(1~3月頃)が社会人入試のシーズンになります。大学の場合、一般入試が1~3月になるので、社会人入試等は時期をずらして秋に行うことが多いですが、一般入試と前後して行う場合もあります。大学院の場合は、秋と春の2回行うのが一般的になっていますが、入試時期を3~4回設けているところも。9月入学の場合は7月頃試験が実施されることが多いですね。
Q.【入試】TOEIC(R)、TOEFLのスコアが求められる場合、何点くらい必要?
A.最近は、語学の試験を課す代わりにTOEIC(R)、TOEFLのスコア提出を求める大学院が増えてきていますね。大学院によって、これらのスコアをどこまで重視するのかにも差がありますし、評価基準も違いますから、志望校の合格者平均スコアや基準点などは個別にチェックしておいてください。あえて、だいたいの目安とを挙げておくと、TOEIC700~、TOEFL(PBT:ペーパー試験)550~といったところでしょうか。
Q.【受験対策】社会人入試でも予備校は利用したほうがいいの?
A.面接と小論文のみというタイプの社会人入試の場合、予備校を利用せずに受験し、合格する人も多いです。ただし、研究計画書作成や小論文対策に不安を感じる人は、独学で迷走するより、予備校で専門家の指導を受けたほうが効率よく受験対策ができることは確か。また、試験科目に語学や専門科目があり、基礎からやらなければならない場合も、予備校で出題傾向を踏まえた対策を指導してもらったほうが短期間での実力アップが可能です。
Q.【お金】学費はどのくらい用意しておけばいいの?
A.国公立か私立か、大学か大学院か、通信制か通学制かによっても入学金・授業料の相場は違いますし、学ぶ分野によっても違ってきます。詳しくは【大学・大学院進学ガイドSTEP2「学費の相場と奨学金、教育ローンetc.をチェック」】をご覧ください。それ以外に、分野によっては個人的に購入する書籍代・資料代もバカにならないので事前にリサーチしておきましょう。
Q.【学ぶ期間】大学院は何年通えば修了できるの?
A.修士課程(博士前期課程)、専門職学位課程は2年制が一般的ですが、最近は修了までの期間は柔軟に設定されるようになってきています。1年制大学院や1年で修了可能な大学院が増える一方で、長期履修制度を導入するところも増えてきているので、自分の目的に合わせて選んでみましょう。
Q.【学ぶこと】大学に入ったら社会人でも体育や一般教養をやるの?
A.入学枠が社会人枠であっても、入学後は他の学生と同じ。ですから、大学に1年次から入学したら、体育も一般教養もとらなければいけません。「10代の学生と一緒に体を動かすのは新鮮で楽しい!」という社会人学生の方も多いですよ。ただし、編入学や学士入学の場合は、かつて通っていた短大や大学で必要な単位を修得済みであれば、新たに体育や一般教養を履修する必要はありません。
Q.【通学】サテライトキャンパスに通うだけで修了できる?
A.最近は、社会人を主な対象とした大学院が、都心部やターミナル駅周辺のビルなどに「サテライトキャンパス」を設置するケースが増えています。地方の大学院が東京にキャンパスを設けている場合は、サテライトキャンパスだけで修了可能なことが多いですが、郊外の大学院がオフィス街にサテライトキャンパスを設けている場合は、平日夜間はサテライト、土曜日は本キャンパスに通うパターンが多いです。後者の場合は、勤務先がサテライトに近く、自宅が本キャンパスに近いと理想的ですね。
→関連ページ:大学・大学院進学ガイド「大学・大学院用語集」