カレッジマネジメント209号
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51リクルート カレッジマネジメント209 / Mar. - Apr. 2018の持ち方から服作りまで、プロならではの実践的な技術を毎日模範で示す「師範体制」も特徴です。さらに、業界とのつながりを生かし、ファッションの実践を学ぶ機会として、各学科と企業間で数えきれないほどのコラボレーションを展開しています。例えば最近では、ベビー用品のコンビ株式会社とファッションテキスタイル科がコラボレーションして、「パパが思わず押したくなるデザイン」をテーマにベビーカーのテキスタイルをデザインし、見事商品化が決まりました。こうした企業とのコラボレーションは、在校生から見ても本校の魅力に挙げられるほどの特徴となっており、常に時代に即応した進化・発展を続けてきました。積極的なグローバル化への対応また、「文化服装学院の中をグローバル化する」を推進しています。今年の留学生は800人を超す勢いで、本校は日本よりむしろ海外で知られています。これは文化式メソッドをまとめた『文化ファッション大系』を現地語に翻訳しているためです。この中の「服飾造形講座」は、服飾造形の基礎から基本的なアイテムの詳しい製作法までを表した、最も基本となる教科書です。これを中国語・韓国語版から始め、英語圏のアジア諸国からも強い要望を受け、英語版をスタートしました。もう一つは、中国の国立大学との共同教育事業です。まず2003年に上海の東華大学との合作校「東華大学日本文化服装学院」を開校、2012年には大連の魯美美術学院との合作校「魯美・文化国際服装学院」を開校しました。特に魯美・文化国際服装学院は、1年間日本語教育を行ったうえで専門教育をスタート。1~2年次は文化服装学院から派遣した教員がファッション高度専門士科のカリキュラムを教え、3~4年次は日本に留学します。日本のファッションの最先端である渋谷・原宿から近く、充実の施設を誇る新宿校舎でファッションを学んでほしいという思いから、徹底指導しています。創立100周年に向けての3つの柱文化服装学院は2023年に創立100周年を迎えます。100周年プロジェクトの三本柱として、①国内外に誇る伝統と実績のファッションスクールとしてのポジションを維持し、②アパレル業界における突出した影響力を強め、③充実した設備と教育環境をより高めていくことを考えています。具体的には、「ファッションビジネス論」など時代に合ったカリキュラムを見直したうえで、カリキュラムに沿って、「ファッション体系」も見直しています。そして、5年後の100周年に向けた取り組みをマイルストンで確認しながら、次の100年に向けての展望を開いていく方針です。また今年で61年目を迎える文化服装学院の生涯学習ではオープンカレッジと通信教育講座において「マルチステージ社会」に対応した新たな取り組みを始めます。5年後の文化服装学院100周年に向けて、皆様が学びを深め、活用し、活躍する機会とそれらの支援の充実を目指して参ります。本校の留学生は日本語能力検定がN2以上、試験・作文・面接の厳しい選考試験をパスしてくる優秀な学生ばかりです。最近はコンテストでも留学生の名前が挙がっています。こうした優秀な留学生を世界中から集めることで、文化服装学院の中のグローバル化を実現することが、文化を世界に拡げる一歩になると考えています。最後に、国の政策で専門職大学の動きがありますが、学園内に大学も大学院も既にあります。また専門職大学は教養科目が必要になりますが、ファッションの教育は幅広く奥も深いので、それに取られる時間がもったいないと考えています。本校はこれからも、ファッションに特化した、本校にしかできない教育をしたいと思っています。

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