カレッジマネジメント233号
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33リクルート カレッジマネジメント233 │ Jul. - Sep. 2022タビューした桜美林大学の畑山学長は、「探究2.0は学びのイノベーションだ」と言い切った。自己肯定感・自己効力感が低いと言われる日本の若者たち。教職員全体で学生達に“小さな成功体験=ガッツポーズ”を経験させられるか。それが学生を主体的な学習者に成長させるポイントではないかと考えている。文理横断型のカリキュラムや副専攻の導入、カリキュラム・アドバイザーやメンター制度の導入等が様々な大学で取り組まれている。個別最適に向けたLMSの導入や自身の学びを振り返るためのリフレクション、フィードバック機会の創出のため、教育DXの活用も期待されるところだ。そのうえで、学生自身が何を身につけたのかを自覚化することが重要である。確かに手間はかかる。今回イン特集01大学における探究2.0 図 高校・大学を通じて求められているもの【探究学習】受動的な生徒・学生をいかに主体的・能動的な生徒・学生に変えていくか先生が何を教えたか(input重視)学生が何を学び、何ができるようになったか(学修成果重視)学修者本位の教育への転換Learn How To Learn!継続して学ぶ力をつけるアクティブ・ラーナーの育成学生一人ひとりがどんな力を身につけたのか自分で語れるストーリーを持つ学び方改革(Teaching⇒Learningへ)常に学びをアップデートして、教職員・学校全体で若者達に“小さなガッツポーズ”を作れる機会を!「知識」だけでなく、「思考力・判断力・表現力」そして「意欲」も評価毎年約7万人が中退タコつぼ型から総合型・横断型へ「機会の提供」と「リフレクション」による自己肯定感の醸成個別最適に向けたサポート本来はそのためのポートフォリオやLMS

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