カレッジマネジメント233号
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76リクルート カレッジマネジメント233 │ Jul. - Sep. 20222020年の秋、COC+R(大学による地方創生人材教育プログラム構築事業)に4つの事業が採択された。そのひとつ、山梨県立大学が事業責任大学として進める「VUCA時代の成長戦略を支える実践的教育プログラム」が大きな活動へと成長している。事業は通称「PENTAS YAMANASHI(以下PENTAS)」と呼ばれ、地方創生人材の教育プログラムを展開。山梨県立大学、山梨大学、山梨英和大学の参画3大学に加え、山梨の事業協働機関が協力し、地方創生人材育成のためのカリキュラムを実施する(図1)。PENTAS初年度となる2021年度前期は19講座から始まり、延べ332人が受講。最新の2022年度前期は47講座に増やし、応募人数は5月末時点で延べ538人にのぼる。学生だけでなく、社会人も受講できるのがPENTASの大きな特徴だ。さらに2022年度からは高校生も受講が可能な制度も整え、前期では37人の高校生が大学の学びに参加している。PENTASを率いるのは、PENTASの教育プログラム長であり山梨県立大学国際政策学部教授の杉山 歩氏。「PENTASは、これまでの山梨のCOC、COC+*の経験と反省から生まれたもの」と語る。COC+では地方創生を目指し、山梨大学が幹事校となりオール山梨として取り組んだ。杉山氏も当時山梨大学の特図1 PENTAS YAMANASHI 参加大学/事業協働機関【参加大学】山梨県立大学 山梨大学 山梨英和大学【事業協働機関】山梨県公益財団法人山梨総合研究所 公益財団法人やまなし産業支援機構 公益社団法人やまなし観光推進機構株式会社タンザワ 萌木の村株式会社 昭和産業株式会社公益財団法人山梨県国際交流協会 一般社団法人Mt.Fujiイノベーションエンジン地域連携で発展する大学 山梨の地方創生を担う人材を育成するプログラム高校生から社会人まで垣根を超えた学びを実現COC+RVUCA時代の成長戦略を支える実践的教育プログラムPENTAS YAMANASHI 教育プログラム長山梨県立大学国際政策学部 教授杉山 歩 氏#4

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