苦手科目があると、その科目を使わないで受験できないかと考えがちです。しかし、科目数を絞ると、受験できる大学や学部、入試方法などの選択の幅が狭まることに。むしろ、高3の夏休みが終わるまでに苦手科目を少しでも克服したほうが合格への道が開けてきます。大学入試に出題されるのは高1から高3までの全範囲。そのうち、高2までの範囲が約7割。夏休み前までに高1、高2の範囲をしっかり復習して苦手な分野を早くみつけておき、夏休みは弱点克服に取り組みましょう。
模擬試験の種類はさまざま。高3になると、大学別模試や、大学を会場とした模試などを受ける機会も出てきます。
緊張感のなかで本番の予行演習を重ねられること、お子さんが現在の自分の力や志望校合格までの距離を確認できることが模試のメリット。しかし、模試はたくさん受けさせればいいというものでもありません。学年や志望校、その時点での実力などに応じて、タイプを選んで利用しましょう。そして模試を勉強に生かすためには模試の解き直しと分析はマストです!
間違えた問題は解説を読み込み、完全に理解するまで何度でも繰り返し解きましょう!
多くの高校が大学受験のための補習を実施しています。わからないことを先生にどんどん質問して、学校の勉強をきちんと理解できれば、塾や予備校は必要ないでしょう。
もし利用するのであれば、例えば、
など、お子さんに合ったタイプを選ぶことが大切です。
自宅学習でやり切れない場合は塾へ。ただし、インプット過多にならないように注意を!
グラフで示したように、今や現役で大学に進学する割合は8割以上。
現役合格の秘訣があるとしたら、まず大切なのが夏までの過ごし方。1学期中に基礎力を固め、苦手分野を発見し、夏休み中に克服する。この3つができれば、現役合格はぐっと近づきます。なお、新入試制度になって以降は選抜方法を問わず、倍率や難易度などが予測不可能な部分があります。現役合格をねらうには、合格安全校の選択肢を広げておき、多めに出願するなどの対策が必要ともいえます。
お子さんが夢中でやってきたことを自分の意志ではなく納得しないままやめさせると、喪失感や、仲間たちから離れることの罪悪感や孤独感で、勉強どころではなくなることも。本人が続けたいなら、最後までやり抜くように見守ってください。しかし、部活により学習時間が奪われるのも事実。短時間で、できるだけ効率的に勉強する必要があり、それを本人に意識させることが大事です。まずは毎日の授業に集中し、休み時間や登下校の時間を使って予習・復習ができれば理解が深まります。
10~15分の隙間時間を有効に活用するには、スマートフォンの学習アプリもおすすめ!
勉強の習慣がついていないお子さんは、まず毎日30分ずつ勉強することから始めてみてください。段階的に1日の勉強時間を延ばしていき、勝負と言われる夏休みには、1日10時間くらいを目標にします。8月まではとにかく基礎問題を解いて、その過程で明らかになる苦手分野の克服に時間を割いてください。わからなければ、高1、高2、時には中学の範囲まで戻って勉強を。壁を乗り越える楽しさがわかってきたら、さらに勉強に前向きに取り組めるようになります。夏までに基礎力をしっかりと固めることが何より大切なことです。また、曜日を決めて、1週間の勉強を振り返る時間を30分ほど作りましょう。その週の勉強を通じて理解できたこと、まだ理解できていないことを教科ごとに具体的にまとめ、翌週の計画を立てます。今週できなかったことを次週に組み込んだり、受験までの計画そのものを見直したりして、効果が上がるように改善を重ねていきます。
夏までに基礎固めができれば、秋以降は応用力養成、実戦力養成に集中できますよ!
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苦手科目が克服できない場合は、夏休みを過ぎたあたりで、科目を絞る決断ができるとベスト!