保護者のための進学
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Q&A まずは基本を押さえて、
不安や疑問を解消しよう!

掲載されている情報は2023/12/1時点の情報です

受験

解決しておきたい
受験の悩み

倍率の高い大学の受験は危険?
倍率よりも合格最低点が重要
志願倍率と実質倍率のちがいにも注意

倍率には「志願倍率」と「実質倍率」があります。志願倍率は、募集定員に対して志願者がどの程度集まっているかを示すもの。ただし、大学は入学辞退者を見越して、定員を上回る合格者を発表するので、志願倍率では入学難度はわかりません。実質倍率は、実際に試験を受けた人の何人に1人が合格したかを示し、同じ大学・学部の過去の数値と比較する場合のみ有効です。入試実績をみる際は、むしろ「合格最低点」を上回ることを意識することが大切です。

※大学のホームページの情報より(2023年11月時点)。
理数科目が苦手だから、受験科目から外させるべき?
早めに苦手科目を捨てるのは危険
高3・夏休みまでは科目は絞らず可能性を広げて

苦手科目があると、その科目を使わないで受験できないかと考えがちです。しかし、科目数を絞ると、受験できる大学や学部、入試方法などの選択の幅が狭まることに。むしろ、高3の夏休みが終わるまでに苦手科目を少しでも克服したほうが合格への道が開けてきます。大学入試に出題されるのは高1から高3までの全範囲。そのうち、高2までの範囲が約7割。夏休み前までに高1、高2の範囲をしっかり復習して苦手な分野を早くみつけておき、夏休みは弱点克服に取り組みましょう。

参考書
Fromスタサプ編集部
スタサプ編集部

苦手科目が克服できない場合は、夏休みを過ぎたあたりで、科目を絞る決断ができるとベスト!

受験校は何校ぐらいにすればいい?
受験校数の目安は5校程度
併願校は偏差値のレベル別に選択

人によって差がありますが、だいたい5校程度を受験することが多いようです。併願校は、まず学びたい学部がある大学をピックアップし、そのなかで自分の偏差値と照らし合わせて選ぶのが一般的。

受験に必要な教科の平均偏差値を出し、その偏差値から考えた4段階のレベル(下記の図を参照)に合った大学をそれぞれ選びます。併願校を選ぶ際には、学びたい学部・学科であることはもちろん、第1志望の試験科目とできるだけ共通するところを選ぶのがポイントです。

Fromスタサプ編集部
スタサプ編集部

新入試制度になり偏差値が変動する可能性も。まずやりたいことを重視で選びましょう

特待生入試はやっぱり難しい?
突出して優秀な成績が求められます
志望校のレベルを落とす方法もあり

特待生制度は、入試の成績がきわめて優秀な学生に対して、入学金や授業料などを免除する制度。選抜方法は例えば、

  • ・一般選抜と別に特待生入試を実施
  • ・特待生として応募した受験生について一般選抜の成績によって合否を判定
  • ・一般選抜の成績上位者を自動的に選抜

大学の場合、特待生は全学生の1%か、せいぜい3%程度。突出して優秀な成績が求められるので、どうしても希望するなら、本人の学力レベルより低い大学を選ぶ必要があるでしょう。

※大学のホームページの情報より(2023年11月時点)。
模試はたくさん受けさせたほうがいい?
回数より模試のタイプを重視して受験を
重要なのは解き直しと結果分析

模擬試験の種類はさまざま。高3になると、大学別模試や、大学を会場とした模試などを受ける機会も出てきます。

緊張感のなかで本番の予行演習を重ねられること、お子さんが現在の自分の力や志望校合格までの距離を確認できることが模試のメリット。しかし、模試はたくさん受けさせればいいというものでもありません。学年や志望校、その時点での実力などに応じて、タイプを選んで利用しましょう。そして模試を勉強に生かすためには模試の解き直しと分析はマストです!

解答用紙
Fromスタサプ編集部
スタサプ編集部

間違えた問題は解説を読み込み、完全に理解するまで何度でも繰り返し解きましょう!

塾には行ったほうがいい?
行くならお子さんに合ったタイプの塾へ
学校の勉強を理解できれば行く必要なし

多くの高校が大学受験のための補習を実施しています。わからないことを先生にどんどん質問して、学校の勉強をきちんと理解できれば、塾や予備校は必要ないでしょう。

もし利用するのであれば、例えば、

  • ・半ば強制的に勉強するなら集団授業
  • ・講師にいろいろ質問するなら個別指導
  • ・自宅でマイペースに学びたいなら通信添削や在宅オンライン学習

など、お子さんに合ったタイプを選ぶことが大切です。

教室の風景
Fromスタサプ編集部
スタサプ編集部

自宅学習でやり切れない場合は塾へ。ただし、インプット過多にならないように注意を!

現役合格の秘訣って?
合格安全校を多めに選んでおくことが大切
勉強面では高3・夏休み中に基礎固めと苦手克服を

グラフで示したように、今や現役で大学に進学する割合は8割以上。

現役合格の秘訣があるとしたら、まず大切なのが夏までの過ごし方。1学期中に基礎力を固め、苦手分野を発見し、夏休み中に克服する。この3つができれば、現役合格はぐっと近づきます。なお、新入試制度になって以降は選抜方法を問わず、倍率や難易度などが予測不可能な部分があります。現役合格をねらうには、合格安全校の選択肢を広げておき、多めに出願するなどの対策が必要ともいえます。

※文部科学省「令和4年度学校基本調査」をもとにまとめたもの。
部活は早めにやめさせるべき?
無理矢理やめさせるのは逆効果
毎日の授業を大切にし、効率よく勉強を

お子さんが夢中でやってきたことを自分の意志ではなく納得しないままやめさせると、喪失感や、仲間たちから離れることの罪悪感や孤独感で、勉強どころではなくなることも。本人が続けたいなら、最後までやり抜くように見守ってください。しかし、部活により学習時間が奪われるのも事実。短時間で、できるだけ効率的に勉強する必要があり、それを本人に意識させることが大事です。まずは毎日の授業に集中し、休み時間や登下校の時間を使って予習・復習ができれば理解が深まります。

部活道具
Fromスタサプ編集部
スタサプ編集部

10~15分の隙間時間を有効に活用するには、スマートフォンの学習アプリもおすすめ!

高3からの勉強計画の立て方って?
計画は、立ててやり切り、修正して、初めて成立!
学習習慣がないなら、1日30分の勉強から

勉強の習慣がついていないお子さんは、まず毎日30分ずつ勉強することから始めてみてください。段階的に1日の勉強時間を延ばしていき、勝負と言われる夏休みには、1日10時間くらいを目標にします。8月まではとにかく基礎問題を解いて、その過程で明らかになる苦手分野の克服に時間を割いてください。わからなければ、高1、高2、時には中学の範囲まで戻って勉強を。壁を乗り越える楽しさがわかってきたら、さらに勉強に前向きに取り組めるようになります。夏までに基礎力をしっかりと固めることが何より大切なことです。また、曜日を決めて、1週間の勉強を振り返る時間を30分ほど作りましょう。その週の勉強を通じて理解できたこと、まだ理解できていないことを教科ごとに具体的にまとめ、翌週の計画を立てます。今週できなかったことを次週に組み込んだり、受験までの計画そのものを見直したりして、効果が上がるように改善を重ねていきます。

※スケジュールは一般的な目安です。
Fromスタサプ編集部
スタサプ編集部

夏までに基礎固めができれば、秋以降は応用力養成、実戦力養成に集中できますよ!

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