進学時には、合格した大学などに納める入学金や学費のほか、受験前に模試代や検定料、交通費などの諸費用もかかり、滑り止め校の入学金が必要なことも。大学4年間では、それらの総額は下のとおり。※
総額は学問の分野によっても大きく異なります。年間だけで比べると、国公立大学に対して私立大学の平均は文系で2倍弱、理系は2倍以上、芸術系は2.8倍、薬学系は3.4倍、医歯系は10倍※。国公立の学費は学部に関係なく基本的に同じですが、私立は学部によるちがいが大きい点に要注意。専門学校の学費も私立大学と同様に、専攻分野や学科でかなり異なります。
2020年度から始まった国の修学支援新制度で、低所得世帯は、入学金・授業料の減免と給付型奨学金を受けられます。そのほか、学校独自で授業料の納入期限に猶予を設けたり、分割での納入が可能な制度があることも。また、金融機関で扱う教育ローンで補う方法もあります。
自宅外から通学する大学生の仕送り額は、2022年の全国平均で約7万円※。ただ、地域によっても異なります。またアパートか寮かでも必要な生活費はちがうため、自炊をするなどして食費を抑えられるよう、今から家事などを教えることも大切です。
大きく貸与型と給付型があり、返済の有無や申請条件などが異なります。制度としては日本学生支援機構が有名ですが、自治体や民間企業のほか、多くの学校が独自の奨学金制度や特待生制度を設けています。高校在学中に申請が必要な場合もあるので、早めの情報収集が必要です。
奨学金を借りている大学生の8割以上※が利用する日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は、高3のときに申し込む予約採用と、入学した大学などで申し込む在学採用の2つがあります。現在は高3の春に在籍する高校で必要書類を提出して申し込む予約採用の人が大半。予約採用でダメなら、入学後に在学採用で再度、申し込むことも可能。高等教育の修学支援新制度の給付型も、高3のときに在学中の高校で申し込みます。手続きはお子さん自身が行いますが、家計基準を判断する書類などは保護者が準備します。
ホーム画面に追加して
進学トレンドをチェック