空の安全を 笑顔で守る。

山本 来未
スプリング・ジャパン株式会社
外国語学部 英語学科 2023年卒業

きっかけは先生の一言

将来は漠然と「国際的な仕事ができたらいいな」と思っていた高校時代。ある日、先生から「山本さんはキャビンアテンダント(CA)が向いてるんじゃない?」と言われたんです。もともと私が英語を好きなことを知っていた先生は、バトントワリング部のキャプテンを務めている姿を見て、そう思ったみたいです。その言葉をきっかけに本格的に大学選びを始めました。大阪学院大学を選んだのは、留学制度が充実していることと、たくさんの留学生を受け入れていることが理由です。ここでなら国際感覚を身につけられそうだと思いました。

3つの外国語をマスターする

高校生の一時期、韓国のドラマとアイドルにハマっていました。そのときに歌詞カードを丸写しするなどしていたことが、韓国語を学習するきっかけになりました。大阪学院大学の外国語学部は、第二外国語を学ぶことができます。私は英語に加えて韓国語、さらに中国語と、興味のある言語を次々に学んでいきました。正直なところ、当時は好きな言語を学んでいただけ。ただ振り返ってみると、学生時代に3つの外国語を習得したことが、今の仕事に大きく役立っています。

華やかさの裏で地味な仕事も

語学の勉強と並行して、学内のエアライン講座(現・キャビンアテンダント・グランドスタッフ採用試験対策講座)を受講しました。講師は元CAの方です。身だしなみやマナーなど、実践的なことも学びましたが、一番印象に残っているのは講師の方のこんな言葉でした。「CAは華やかなイメージがありますが、決してそれだけではありません。トイレ掃除もしないといけないし、ほかにも安全確認など、人からは見えないところでやるべきことがたくさんあります。それらをすべてできる人だけがCAになることができます」この言葉を聞いて、責任感のあるCAという仕事に就きたいという思いが、さらに強くなりました。

外国語学部

2025年4月、外国語学部は2専攻制にリニューアル。「英語学専攻」は複数言語を習得し、語学を生かせる仕事や中学・高校の英語科教員をめざします。「Global Studies専攻」はALL ENGLISHの授業で、元国連職員などの教員からグローバルな課題の解決策を学びます。

機内の安全を守る者としての自覚

私が勤務しているスプリング・ジャパンは、日本航空(JAL)と中国の春秋航空の出資を受けている航空会社です。現在は主に国際線のCAとして、日本と中国の各都市を結ぶ便に乗務しています。CAにとって大切な業務の中に、離着陸前の安全確認と、爆発物や不審者がいないかの確認があります。つまり、機内の安全を守ることが私たちのもっとも重要な役割です。そのうえで、より快適に過ごしていただくための機内販売やお困りの方、体調不良の方への対応、機内の清掃などを担当しています。

常に笑顔で前向きな気持ちで

どんなに気を配っていても、やはりトラブルは起こります。体調不良の方が出たり、遅延や欠航によるご不満の声が届いたり…。体調不良の方には“空の上の看護師”としてマニュアルに沿って適切な処置をする、ご不満の声には丁寧に心を込めて説明するなど、その場その場に応じて適切な対応をとります。心掛けているのは、常に笑顔で前向きな気持ちでいること。限られた機内という空間だからこそ、お客さまにも笑顔やポジティブな気持ちが広がるように、心を尽くしています。

山本 来未
外国語学部 英語学科 2023年卒業
京都府・京都光華高等学校 出身

スプリング・ジャパン株式会社に客室乗務員として勤務。在学中は渡航制限のため長期留学できなかったが、代わりに留学生をサポートするClub KCの立ち上げに参加。渡航制限が解除された後に、来日した留学生のサポートを行なった。休日に奈良公園や伊勢神宮に一緒に出かけたことで、日本の良さを再発見できたという。

大阪学院大学 | 〒564-8511 大阪府吹田市岸部南二丁目36番1号 | TEL:06-6381-8434(代表)
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