中学生のころの夢は戦場カメラマン。紛争が起こっている地域に行き、写真を撮り、世界に発信する。大きな使命を背負うその姿がかっこいいと感じていました。高校生になると、今度はウエディングプランナーになりたいと思うように。全体を俯瞰して見ながら結婚式をまとめ上げていく。そんなリーダー像にあこがれたんです。そして現在、私が仕事に選んだのはゲーム会社の運営プランナー。一貫性がないように映るかもしれませんが（笑）その時その時の気持ちに素直にしたがってきた結果が、今の私を形作っています。

高校まではチアリーダー部の部活に打ち込んでいて、社会経験がまったくなかった私。乾いたスポンジが水を吸収するように、授業で学んだことをひとつずつ覚えていきました。レストランで食事をするときのテーブルマナーや、ワインの注ぎ方。宴席での座る場所や、エレベーターでの立ち位置など。ホスピタリティ経営学科の授業は、そういった実践で役立つことを教えてもらえるのが新鮮で、とても楽しかったです。

私が所属しているのは、メディア研究の後藤ゼミ。自分が高校生だったら、今の大学生のリアルな日常を知りたいだろうな。そんな動機から、私たちの等身大の生活を紹介する動画をつくり、Instagramに投稿しています（アカウント：20ha510zemi）。私が好きなのは、授業の空き時間や、部活、アルバイトを紹介しただけの何でもない1日。もともとは高校生に向けた動画だったけど、気づいたら自分たちの学生生活の大切な記録にもなっていました。

アパレルブランドを立ち上げ、あべのハルカス近鉄本店で開催の「ハルカス学園祭」で販売する（商学部）。SDGs未来都市に選定された鳥取県日南町で、地元の方々と交流しながらSDGs活動を体験する（経営学部 経営学科）。Z世代の大学生が、大阪の新たな観光プランを提案する（経営学部 ホスピタリティ経営学科）。授業で学んだ知識を、実社会で実践する。それが大阪学院大学の学修スタイルです。

友達に誘われたのがきっかけで参加した国際交流プログラムのBuddy Program。大阪学院大学にやってきた留学生とペアを組み、日常生活をサポートしました。またある日、空き時間にたまたま前を通ったので入ってみたI-Chat Lounge。英語オンリーの空間で、外国人スタッフや留学生と一緒にハロウィンパーティーをして盛り上がりました。夏休みには、先生に紹介してもらった静岡県のリゾートホテルで1か月、住み込みのアルバイトをしたことも。少しでも自分の気持ちが動かされたら、後先考えずに飛び込んでみる。そうやって、自分の経験値を増やしていきました。

次の春から入社が内定しているガンホーは『パズル＆ドラゴンズ』に代表されるオンラインゲームの運営会社。ですが、私は今までゲームを一切やったことがないんです。そんな私がなぜガンホーを選んだのか。それは、ホスピタリティ精神を掲げる会社がたくさんある中で、社員の方が一丸となってお客様に喜んでもらえる方法を考えていることが、いちばん伝わってきたから。人のために何かをしたい、人の役に立ちたいという、私の価値観と一致したんです。

入社にあたり、社員の方に「ゲームをしておいたほうが良いですか？」と尋ねたところ、「大村さんは今のままで来てください」という返事が。ゲーム好きな人は社内にたくさんいるけれど、そうじゃない視点を大切にしてほしいから、という理由でした。私は運営プランナーとして、ゲームを広く知ってもらうためのイベントを企画するなど、ゲーム制作以外の部分で会社に貢献していきます。4年間で身につけたホスピタリティと行動力が、これからの私を支えてくれるはずです。