医療
そのストレッチ、間違っていませんか?

ストレッチの「良い効果」「悪い効果」とは?
ストレッチを行うことで、硬くなっている筋肉が伸ばされ、柔らかくなります。さらに筋肉が柔らかくなることで、その部位を通る血管は圧迫から解放されて血流がよくなり、これにより運動時にエネルギーを生成する過程で生まれる乳酸を排出させる効果も期待できます。一方でストレッチには、良い効果も悪い効果もあります。単純に硬い身体を柔らかくしたいのであれば、ストレッチをたくさんしても問題はありません。しかし、長時間(60~90秒以上)ストレッチを行った後は、筋力や瞬発力といったパフォーマンスが低下することが報告されています。このようにストレッチには良い効果がありますが、行う際にはその目的やタイミングに気を付けることがポイントです。
正しいストレッチで、パフォーマンスを発揮しよう!
間違ったストレッチ方法には注意しましょう。まず、パフォーマンスが落ちるのが、同じ姿勢のストレッチに時間をかけ過ぎること。痛みを我慢してまでするストレッチにも意味はなく、痛みを感じる直前の姿勢をキープするのが効果的とされています。また、身体が温まったウォーミングアップ後に行う方が効果的とされ、寝起き直後や寒さで身体がほぐれていない状態でいきなりストレッチを行うと、逆に筋肉の組織を痛めてしまうリスクがあります。ストレッチする上では「伸ばしたい·伸びている」部位を意識することも重要です。関節の向きを少し変えるだけでも、効いてくる部位や強度は変化します。背筋を伸ばしてみたり、つま先を内側に向けてみたりと探ることで、身体の構造の面白さも感じられることでしょう。


