株式会社カプコン
ゲームプログラマー
原 和樹 さん
ゲームサイエンス学科 2006年3月卒業
ゲーム「バイオハザード」で、橋を渡っているとトラックが走ってきて、避けなきゃ!というシーン。そのトラックを作ったのが僕です。昔から、プレイヤーでも敵でもない、ギミックと呼ばれる仕掛けを担当してきました。
と言っても、トラック登場というネタを考えるのは企画担当者で、デザインはアーティストが考えます。それを「狙い通りに動かす」のが、ゲームプログラマーである僕の役目です。何年やっていても楽しくて、純粋にプログラミングが大好きなんだろうなと思います。
プログラマーはアイデアを実装するだけではありません。アーティストの作業を効率化してあげるなど、いろんなセクションのサポートができることもプログラマーの魅力のひとつです。
トライデントに入学する前は、自己流でゲームを作ったりするのが好きなだけでした。でも入学してみると、実際に開発現場で使われるプロ仕様の機材が入っていてびっくり。「好きを仕事にする」ということを、初めて意識したかもしれません。
先生方もユニークで、ある先生は趣味で作ったアプリを「こんなのできた」って見せびらかしてくるんです(笑)。仕事だから…ではなく、ものづくり自体が楽しいからやるんだ、という生き方のようなものを教えてもらいました。第一線で活躍する外部講師の方々の話も、現場の雰囲気がわかってイメージが深まりました。
今の会社に就職したのは、学内で1次試験を受験できたから。ものづくりを楽しむ姿勢が評価されたのか、先生から受けてみないかと声をかけていただきました。
在学中は、課題以外でも自主的にゲームを作っていました。今も、仕事から離れたところで個人的にゲームを作っています。近年は個人でゲーム開発することへのハードルもずいぶん下がりました。他の人が公開している、インディーズのゲームをプレイするのも楽しいものです。
年齢的には、現場を離れてマネジメントなどに回る人も多いのですが、僕はずっと作り続けていたい。これが「天職」ということなのかな、と思っています。