株式会社奥田工務店
辻󠄀 航陽
2022年3月卒業
滋賀県立八幡商業高等学校出身。高校では野球部に所属し、甲子園をめざしていました。2022年3月にKASDを卒業。同年4月より株式会社奥田工務店に入社。現在は工事部に所属し、先輩社員に付いて現場監督としての施工管理ノウハウの習得に励んでいます。
一級建築士、二級建築士、木造建築士、2級建築施工管理技術検定、2級インテリア設計士、福祉住環境コーディネーター3級、カラーコーディネーター®スタンダードクラス、インテリアパース2級・3級、建築CAD技能検定2級・3級
建築士の父の仕事を、幼い頃から間近で見てきました。何もない敷地に建物ができていく様子を「すごい!」と感じ、いつしか私自身も建築の道を志すように。KASDに入学した理由は、建築に特化した専門的な勉強ができ、在学中に建築士資格が取れるからです。高校までは勉強より野球部での活動に力を注いできたので、最初は授業の内容を理解するのも大変でした。でも「学ぶことすべてが将来につながる」という実感が意欲につながり、難しいと感じていた内容もだんだんと理解できるようになっていきました。そして3年次に二級建築士試験に合格。その直後に、父が「来年は一級やな」と言ってくれたんです。ちょうど自信がついてきた時期でしたし、「在学中に一級建築士の試験に挑戦できるなら、このチャンスを逃す手はない!」と、一級受験を決意しました。
製図の試験に向けては、先生につきっきりで指導してもらいながら何枚も何枚も図面を描いて力をつけました。結果、在学中の一級建築士試験合格という最高の結果を手にできたのです。そして卒業後、この奥田工務店に就職することができました。職種は施工管理。将来的には設計に携わりたいと考えていますが、現場を知らなければ良い設計はできませんし、まずは現場で経験を積みたいと自ら希望しました。今は所長や先輩のもとで施工管理のノウハウを勉強しながら、施工図や書類の作成などのサポート的な業務に携わっています。まだまだこれからですが、県内で多くの建設工事を手掛けてきた実績を持ち、地元の友人たちもよく知る奥田工務店で働けていることは、生まれも育ちも滋賀県の自分にとって誇らしいですし、「KASDで頑張ってきて良かった」と感じます。
現場での測量では、KASDの実習での測量経験がとても役立っています。また、授業で教わった部材を現場で実際に目にして「これがそうなんだな」と改めて認識する機会も。そうしてKASDでの学びを生かしつつ、図面作成の精度やスピードの向上など、仕事のなかで自分の成長を日々実感できるのがうれしいです。実務経験を重ねれば一級建築士としての正式な登録も受けられます。働きながら一級建築士試験
に挑戦している友人もいますが、仕事と勉強との両立はかなり難しいと聞きます。今思えば、学生時代に二級建築士合格の感覚が鈍らないうちに一級建築士に挑戦できたのも本当に良かったですね。この資格を強みにしながら経験を積み、いずれは高層マンションなどの大型物件の現場監督を任され、さらにはそうした大きな建物の設計を手掛けられるようになりたいと思います。
COMPANY PROFILE
個人住宅、高層マンション、事務所ビル、工場、公共施設、道路整備などの調査・企画・立案から設計・施工に至るまで、あらゆる建設工事をトータルに請け負っている企業です。昭和43年の創業以来、地元・滋賀県を中心に事業展開を進め、今では滋賀県内の建設業のリーディングカンパニーと呼ばれるまでに成長を遂げています。
阿部 夏実
2022年3月卒業