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広島国際大学、医療福祉学科「災害時の避難所運営支援アプリ」がベンチャー助成の金賞受賞

(2021/2/10)

広島国際大学 医療福祉学科3年の内山貴文さんが考案した「避難所運営と被災時トリアージシステムの運用アプリ」のビジネスアイデアが、第27回ひろしまベンチャー助成金事業(学生枠 地域コミュニティ・その他分野)でひろしまヤングベンチャー賞(金賞)、第24回 HiBiSインターネットビジネスフォーラム2020(学生の部)で「オーディエンス賞」、「アイ・オー・データ賞」を受賞した。



内山さんは、大学1年生の時に起こった2018年7月の西日本豪雨災害で地元が被害にあった経験から、川崎竜太講師のゼミで災害時の避難所運営を円滑に進める支援アプリの開発を目指し、研究を始めた。



より幅広い視点を持つため、実際にビジネスを展開している学外の方々からアドバイスを受けながら、避難所運営の課題を知るために、甚大な被害を受けた地元の自治体の担当者らにヒアリングを行った。



避難所が開設された際、避難所に届いた物資や人員、避難してくる住民属性などは現場ごとにアナログで情報管理されており、各避難所の情報をすぐに把握することは困難な状況だった。



そこで、アプリを用いて情報を入力・集約し、一元管理することで、備蓄品や人員などの資源を各避難所に最適配分できる「トリアージシステム(優先順位付け)」を考えた。



しかし、アプリの開発には莫大な費用が必要。



また、導入先となる自治体は、限られた予算をアプリの維持費に充てる余力がない現状にある。それらの背景を踏まえ、まず無償でアプリを使ってもらい、使用するなかで得られた有効なデータを防災関連事業の企業に活用してもらうビジネスアイデアの構想をまとめた。



ひろしまベンチャー助成金の審査で行ったプレゼンテーションでは、学生の研究としてアイデアは評価されたものの、審査員の経営者たちからは、自身が感じていた開発費用や運用に至るまでの実績づくりなどについて、厳しい意見もあったと言う。



それでも、「普段かかわることのできない経営者の方々と本気でビジネスの議論ができたこと、人脈が広がったことが一番の収穫でした」と悔しさのなかにも充実感があったと語る内山さん。



これから始まる就職活動では、「この経験を生かして、自分の力を発揮して社会課題を解決できる就職先を見つけたい」と意欲を燃やしている。



■詳細リンク先(https://www.hirokoku-u.ac.jp/information/2021/47777/47954.html)