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教授紹介
北陸先端科学技術大学院大学
先端科学技術研究科
先端科学技術専攻(博士前期課程・博士後期課程)/融合科学共同専攻(博士前期課程・博士後期課程)

目次

白肌 邦生
:サービス経営
教員一覧

【インタビュー】人気教員は社会人をどのように指導しているのか?

専門分野:サービス経営しらはだ くにお白肌 邦生教授

北陸先端科学技術大学院大学
先端科学技術研究科

学生それぞれの問題意識や関心を引き出し、課題解決につながる理論教育を展開

担当科目
トランスフォーマティブ知識経営論、サービス経営論、ウェルビーイングマーケティング論 他
経歴
学位:慶應義塾大学経済学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻・修士課程修了。同・博士課程修了。博士(学術)。経歴:現在、同学Transformative Knowledge Management研究領域(TKM)教授、同研究領域長。専門はサービス経営、組織経営。2010年テキサス州立大学マーケティング学科客員研究員。同年より人間のウェルビーイングに焦点を当てたサービス研究を推進。持続可能な地域サービスシステム、高齢者の知識創造・共有を促すサービス等をテーマにした研究論文や、知識科学とサービスの関係について執筆した書籍を多数発表、出版している。
著作物・論文
『技術経営の実践的研究:イノベーション実現への突破口』東京大学出版会(2013年/共著)、「ウェルビーイング志向のサービス研究と感性」感性工学19(2),68-73(2021年) 他多数
これまでどのような学生を指導してこられたのですか?
我々は『ウェルビーイング』をテーマに、サービス経営や組織経営、知識科学の研究・教育を2012年の研究科立ち上げ以来積み重ねています。そのためネット検索や公開論文、修了生等の口コミをきっかけに本学を知り『ウェルビーイング』をキーワードに、サービスマーケティングや技術経営を探究したいという学生が多いですね。
特に東京サテライトは社会人を対象としており、学生は「仕事の現場で課題に直面した」「組織変革の際に苦々しい思いをした」など何かしらの課題をもって入学しています。東京サテライトが提供する『サービス経営』という分野は、そのような課題があるからこそ生きる学問です。
本学は社会にインパクトを与えていこうといった進取の気性に富んでいることもあり、既に多くの修了生が社内で賞を獲得したり、自らの研究を新規事業に発展させたりと学修成果を活かし活躍しています。■これまで指導した社会人学生の研究テーマITサービス業における心理的安全性と心理的ウェルビーイングの知識経営への影響分析/若年者の自己肯定感を高める共創的対話アプローチの効果分析 等
ゼミや研究室ではどのような教育をされていますか?
平日夜間や土曜に授業やゼミを行い、そこで得た知識や論文の内容等を踏まえ、年に1度石川キャンパスと東京サテライトの合同でフィールドワークをしています。特にサービスエコシステムはサービスと経営を学ぶ上で大きな要となる考え方。インプットに留めることなくフィールドワークを通してその土地に根づく産業や文化等を、どんな人たちが、どのように価値を作り上げ、継続させ、一つのシステムとして確立しているのか、といった「当地のサービスエコシステム」を浮かび上がらせ、さらに新たなシステムの構築を試みます。
合宿という機会を通して仲間を知り、多様で多彩な観点から議論を行い、アウトプットを図示していく。こうした経験を通して学生の多くが自身の心底にある問題意識や研究対象に対し、具体的に踏み出す勇気とスキル、インテリジェンスを手に入れています。
どんな経験や関心を持つ学生に進学してほしいですか?
自身の実務経験を通し「なぜウェルビーイング志向のサービスや技術経営が必要だと考えたのか」を説明できる方に進学してほしいですね。本学はインプット型の教育の場ではなく、共創的に試行錯誤しながら物事を探究する場です。課題に対し事例を調べたり関連論文を精読したりと、自分がそれを研究する意義がどこにあるかを考え、その研究を「極めたい」という情熱が必要です。
2025年度からは、地球環境の持続可能性を視野に入れた経営をリードできる人材育成を目指す『サステナブルサービスリーダー育成プログラム』が始まります。「技術イノベーション」「サービス」「消費者の協力を動機づけるウェルビーイング」の3つの視点を大切にし研究を進めることは、やりがいがあると思います。
私たち教員も学生に真剣に向き合い、互いに成長したいと思っています。まずは入学説明会であなたの話を聞かせてください。一緒に課題解決への一歩を踏み出しましょう。

【北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科先端科学技術専攻(博士前期課程・博士後期課程)/融合科学共同専攻(博士前期課程・博士後期課程)】の教員一覧

  • 神田 陽治特任教授、東京サテライト長●担当科目:サービスサイエンス論、価値創造実践論

    サービス科学をテーマに、シェアリングやAIなどのトピックを掲げて研究をしている。最近の著作には、AIと専門家の協働の問題を扱う「人工知能による特許評価と課題」(「経営・事業戦略に貢献する知財価値評価と効果的な活用法」 第1章第7節、2021年3月発行)や、Boosting the Knowledge EconomyのChapter,3(Chandos Publishing、2021年10月発行)がある。Journal of Creating Value(SAGE)のAssociate Editorも務める。

  • 内平 直志教授●担当科目:イノベーションマネジメント概論、IoTイノベーションデザイン、AIリスク・マネジメント

    技術経営、特に、IoTやAIなどのデジタル技術を活用したイノベーションマネジメントに関する研究をしている。企業の研究所で30年以上研究開発に取り組んできた実務経験を活かし、研究開発成果をどのようにビジネスに繋げるかを総合的にデザインするための「イノベーションデザイン手法」を提案している。研究・イノベーション学会、日本MOT学会などの理事も務める。

  • 敷田 麻実教授●担当科目:観光地域サービス論、社会科学方法論、地域経営戦略論

    地方公共団体での勤務経験や複数の大学での教育研究経験を活かし、現在は「地域資源戦略論」に取り組む。特に観光や移住など、地域の課題を経営や知識の視点で研究を進めている。常に新しいテーマに取り組む中で一貫しているのは、社会変化の中で人や組織はどう変わるかといった社会性に富んだテーマを選んでいること。フィールドワークで現場のありさまを直視しつつも、学ぶ楽しさや研究への楽しみを忘れずにアプローチしている。

  • 伊藤 泰信教授●担当科目:社会科学方法論、ビジネスエスノグラフィ、先端医療・介護サービス知識科学特論 他

    専門は、文化人類学、知識社会学、科学技術社会論、エスノグラフィ論。英国ロンドン大学UCL人類学部客員研究員、米国パロアルト研究所(PARC)客員研究員、日本文化人類学会 理事・評議員、日本学術会議 連携会員などを歴任。科学/技術、医療/看護、産業/デザインなどの諸領域で分野横断的研究・応用エスノグラフィ研究(マーケティングエスノグラフィ、組織エスノグラフィ、医療エスノグラフィ)を実践している。

  • 平石 邦彦教授●担当科目:システム最適化、離散状態システムの理論、IoT・AIイノベーション特論

    複雑な現実の対象をどのようにモデル化し、問題を解決するかについて取り組んでいる。計算機による処理が可能なモデル(形式的モデル・数理モデル)を用いることにより、1. 設計されたシステムが正しいことを検証する、2. システムのパラメータを最適なものにチューニングする、 3. 与えられた仕様を満たすようなシステムを合成する、4. 詳細が未知のシステムを観測データからモデルの形で推定する、など様々なことを行っている。

  • 青木 利晃教授●担当科目:ソフトウェア検証論、ソフトウェア設計論

    ソフトウェア工学、特に、形式手法・形式検証の実践的応用に関する研究を行っている。形式手法・形式検証は、数学や論理学に基づいて、ソフトウェアやシステムの正しさを科学的に保証する手法の総称であり、国際標準などでも、高安全・高信頼システムを開発する際に用いること推奨している。AI、DXなどにより多様化する近代的なソフトウェアを対象に、その安全性・信頼性を最先端の科学により保証することを目指す。

  • 鈴木 正人准教授●担当科目:実践的IoTシステムアーキテクチャ論

    ソフトウェア開発方法論および開発環境、組込み/IoTシステムへの適用について幅広い研究を行っている。特にIoTに必須となる物理デバイスなどの低レベルからクラウドなどによるサービス統合などの高レベルをカバーするアーキテクチャ/サービスの実現により生産性と品質の向上を達成するための基盤構築、およびこれらのシステムを理解/活用/改善するスキルを持つ人材を育成するための教材開発などを目標とする。

  • 石井 大輔准教授●担当科目:ソフトウェア設計論、IoT・AIイノベーション特論

    信頼性の高い組込みシステムやサイバーフィジカルシステムの実現を目指し研究を行っている。連続・離散ハイブリッドシステムに基づいたモデリング手法や、区間解析と制約求解に基づいたモデルの解析・検証手法などを提案してきた。最近は、実際の数値計算プログラムの検証や、Simulinkモデルの自動テスト生成など、実践的な研究にも取り組む。

問合せ先03-5460-0831(東京サテライト(社会人教育係))
0761-51-1966(入学案内担当(学生募集係))ホームページはこちら
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