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在校生・修了生インタビュー
関東学院大学大学院
工学研究科
機械工学専攻/電気工学専攻/情報学専攻/建築学専攻/土木工学専攻/物質生命科学専攻/総合工学専攻

  • 理学・工学・農水産系
  • 神奈川県
  • 大学院
専門性を高めるため
環境汚染を取り除く高度な研究・創製に専念するため大学院へ進学しました

佐藤 匠さん(24歳)

2022年関東学院大学理工学部卒業後、同大学大学院工学研究科物質生命科学専攻入学。「第13回日本化学会CSJ化学フェスタ ポスター賞」「第3回ナノ科学シンポジウム最優秀ポスター賞」など受賞。

大学院へ進学を決めた理由

学部時代に電気化学、機器分析を学び、層状化合物を利用した「エネルギーの創製と貯蓄」に関する研究室を志望しました。研究室所属後は、層間化合物を利用した水系汚染物質のひとつである有機色素の吸着研究の立ち上げに参加。これを機に環境汚染を防ぐ研究に取り組みたいと考え、大学院進学を決めました。また、専修免許状の取得も目標でした。学生実験のTA(ティーチングアシスタント)、後輩のサポートを通じて得られる教育指導の経験は、将来の教員としての人生で役立つと考えました。

大学院で得られたもの

大学院の研究テーマは、「脂質の凝集性と層状化合物の吸着性を協奏的に利用した水系汚染物質の吸着と分解」です。研究を進める中で、界面活性剤の導入により、吸着量を40倍に向上できることを発見しました。この研究成果は、日本化学会の第13回CSJ化学フェスタで優秀ポスター賞を獲得し、複数の学会から高い評価を受けました。また、研究室では地域の学校や行政との交流を積極的に行っており、幅広い世代との協同を通じてこれまでとは異なる新たな視点を得ることができました。

私のオススメ科目

電気化学分析システム特論

電気化学と機器分析の内容を理解し、化学に対してさらに深い興味を持つようになることを目標とする科目。研究の現場や実例を多角的に体験することで、基礎と発展知識の再確認と学問研究の意義の理解をめざします。

機能性高分子材料化学特論

高分子の材料特性を分子論的、物理化学的、両側面の観点から最新の文献を紐解いていく科目。国内外の高分子の現状を学びながら、天然高分子や合成高分子など幅広く知識を蓄えることができます。

生命医薬科学特論

医薬品の構造、合成手法、生体に与える影響と構造との相関関係、分子モデリングについて具体例をあげて説明する科目です。構造解析に用いる分析機器の原理を詳細に理解することができました。

お金のやりくり法

学費については、引き続き家族から支援を受けていますが、生活費はアルバイトなど自分の収入から捻出しています。学部生の頃から学習塾の講師のアルバイトやTAをしています。

ある一日のスケジュール

5:00アルバイトの予定の有無にかかわらず5:00の起床が習慣になっています。朝~午前が自分の研究のために一番時間を使えるので、早起きするようになりました。
8:20登校し、研究室へ。器具、資材を整え実験をスタートさせます。授業の課題など書類系のタスクは、午前中に済ませておきます。毎週月曜日と木曜日は、都内の一貫私立学校にて理科教員として教壇に立っています。
10:00教授が10:00には研究室にいらっしゃるので、進捗報告を行います。それ以外にも、研究室の運営や進路など、さまざまなことについて相談に乗っていただいています。
10:40授業に出席。コロナ禍を経てオンラインやオンデマンドによる授業も充実しています。指導を受けている友野准教授は講義内容や実験の解説を動画投稿サイトにアップされるので、都合の良い時間に学ぶことができます。
13:00昼ご飯は研究室内で済ますことが多いです。後輩の研究の指導やゼミナールでの研究の進捗報告、発表練習など、午後は人と関わる時間が過ぎていきます。曜日によっては、TAがあります。
16:00研究室が参加している地域交流活動の打合せ。NPO法人のスタッフや金沢区役所の職員と協同し、ワークショップなどのイベント開催をめざします。
19:00教材研究。教員をめざしているので指導スキルの実践を兼ねることができています。
23:00帰宅後、研究室の後輩や塾の生徒の指導用の動画を作成。夜は研究室の同期と食事に行き、互いの研究について意見を交わすこともあります。
問合せ先rikou@kanto-gakuin.ac.jp(問合せ先メールアドレス)
045-786-7096(学部庶務課)ホームページはこちら
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