教授紹介
法政大学大学院
地域創造インスティテュート
2025年4月設置予定
【インタビュー】人気教員は社会人をどのように指導しているのか?
専門分野:経済地理学、都市・地域経済学、産業立地論こんどう あきお近藤 章夫教授
法政大学大学院
地域創造インスティテュート
都市・地域経済の理論と実態に精通し、国際的視野をもつ専門家を育成する
- 担当科目
- 経済地理学
- 経歴
- 東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。文部科学省科学技術政策研究所研究員、法政大学経済学部准教授、法政大学比較経済研究所所長などを経て現職。内閣府や経済産業省など国の機関、県や市などの各自治体やシンクタンクなどにおいて、産業立地政策や地域政策に関する委員などを歴任。
- 著作物・論文
- 『立地戦略と空間的分業』古今書院(2007年)、『都市空間と産業集積の経済地理分析』日本評論社(2015年)、『地域分析ハンドブック』ナカニシヤ出版(2015年)、『みわたす・つなげる人文地理学』古今書院(2021年)など。
- これまでどのような学生を指導してこられたのですか?
- 「地域創造インスティテュート」は、学問分野の垣根を超え、地域をフィールドとして多様な課題や問題を解決へと導く専門家を育成するために新設される大学院です。経済学研究科、人間社会研究科、キャリアデザイン学研究科の3研究科を横断する組織で、学際的かつ専門的な学修・研究ができることが大きな強みです。これまで私のゼミには学部卒業生や留学生、社会人学生などが所属し、都市経済・地域経済に関する実証研究の指導に力を入れてきました。この新しい組織では「都市・文化・観光」「産業・企業・イノベーション」「人材育成・生活・ウェルビーイング」の3つの創造群を設置。都市や地域に関心を持つ方はもちろん、企業や自治体で地域問題に携わる担当者、教育や福祉の専門職、社会起業家など多様なバックグラウンドを持つ社会人の方が入学されることを期待しています。■これまで指導した社会人学生の研究テーマ集積の経済からみた都市規模と都市化の要因分析/R&D拠点立地が地域の生産性に与える影響/不動産投資と地域経済成長の実証分析/地理空間加重回帰分析を用いた住宅価格に関する地理学的研究 など
- ゼミや研究室ではどのような教育をされていますか?
- 私の専門分野は経済地理学です。経済学では理論やモデルを用いて共通項を探究する一方、地理学は地域の個性や実態に着目した実証研究を行います。経済地理学は、その両方を融合した学際的な学問領域です。指導方針として、個々の関心に沿って研究テーマを設定し、資料収集、データ分析、フィールドワーク調査、論文執筆など各段階において国際的な研究水準を意識しつつ、修了後の進路に沿った動機付けをサポートしています。社会科学全般においてデータサイエンスの素養が必須となりつつありますが、経済地理学ではそれと並んでフィールドワークが重要な手法であり、大学院での議論が机上の空論にならないよう、現場主義的な問題意識をもつことを重視しています。「地域創造インスティテュート」でもフィールドワークに関する科目が開講される予定です。地域の課題を抽出し、学術的な議論へと繋げていくことが、フィールドワークの意義だと考えています。
- どんな経験や関心を持つ学生に進学してほしいですか?
- 「地域創造インスティテュート」は、学際的な視点から地域課題に取り組むことを目指しています。経済学、人材マネジメント、キャリア教育、都市政策、地域福祉、ソーシャル・イノベーションなど多彩な専門分野の教員から横断的な知見を得られることも魅力です。社会科学のアカデミックなツールを使いこなすトレーニングができる場でもあり、地域課題解決の最適解を探究できる場ともなるはずです。平日夜間・土曜開講、社会人入試、奨学金制度など社会人が学びやすい環境も構築しています。地域振興や地方創生、都市開発や地域経済などの現場に関心を持ち、学問の知見を問題解決や社会実装などの実践へと繋げたい方、そして学生同士や教員との人的ネットワークをさまざまなフィールドで活かしていく意欲のある方に入学していただきたいと考えています。
【法政大学大学院地域創造インスティテュート】の教員一覧
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石山 恒貴教授●担当科目:雇用政策研究(マクロ)、人材育成論、人的資源管理論、地域雇用政策事例研究、フィールドワーク演習
博士(政策学)。NEC、GE、米系ライフサイエンス会社を経て、現職。組織行動論、人的資源管理、越境学習、キャリア形成、タレントマネジメント等が研究領域。主な著書:『定年前と定年後の働き方』『越境学習入門』『日本企業のタレントマネジメント』『地域とゆるくつながろう!』等。主な受賞:日本の人事部「HRアワード2022、2023」書籍部門最優秀賞、経営行動科学学会優秀研究賞、人材育成学会論文賞等。
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梅崎 修教授●担当科目:キャリアと雇用の経済学1・2
大阪大学大学院経済学研究科で博士号を取得。2002年より法政大学キャリアデザイン学部に在職。数々の人材マネジメント調査を行う。また、文化的コンテンツを使ったキャリア論を発信。日本労務学会副会長、日本キャリアデザイン学会副会長。『日本のキャリア形成と労使関係』で労働関係図書優秀賞と日本労務学会学術賞、共著『日本的雇用システムをつくる1945-1995』で冲永賞(労働リサーチセンター)を受賞。
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上山 肇教授●担当科目:都市空間論、地域社会論、比較都市事例研究、まちづくり事例研究、研究法
千葉大学大学院自然科学研究科博士課程修了、博士(工学)。法政大学大学院政策創造研究科博士課程修了、博士(政策学)。一級建築士。民間から東京都特別区管理職を経て、現職。行政では都市計画、まちづくり、公共施設建設等を歴任。専門は都市政策、まちづくり。研究テーマは「まちづくりの理論と実践」、「水辺整備が都市環境に及ぼす影響」「まちづくりにおける情報伝達の仕組み構築」「人協調型ロボティクスの活用」等
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北郷 裕美教授●担当科目:コミュニティーメディア論、ニューツーリズム論、観光開発論、フィールドワーク論、観光社会学
北海道大学大学院国際広報メディア研究科 博士課程後期にて博士(国際広報メディア学)取得。複数のメディア関連企業を経て現職。地域メディア関連の論文、書籍を多数執筆。特定非営利活動法人 放送批評懇談会会員、コンテンツツーリズム学会理事、総務省関東総合通信局・臨時災害放送局の開設運用に関する実務者連絡会構成員。コミュニティ放送(札幌市西区)で不定期ながらパーソナリティを担当している。
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佐野 竜平教授●担当科目:障害と開発特論、地域共生社会特論
チェンマイ大学大学院芸術・メディア・技術学院博士課程修了。博士(知識創造論)。研究テーマは「アジアの障害インクルーシブな国際協力・開発」。社会福祉士。長くアジア太平洋における開発途上国の現場実践に従事。障害者権利条約、アジア地域開発、循環型経済、人馬のウェルビーイングについて、アジア各地の関係者と連携しながら、障害インクルーシブな国際協力による地域開発・人材育成を中心に研究を進めている。
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図司 直也教授●担当科目:内発的農村発展特論、地域共生社会特論
東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程を単位取得退学。博士(農学)。2016年より法政大学現代福祉学部教授。専門分野は、農業経済学、農山村政策論、地域資源管理論。農山村の現場に根差し、研究や政策を通して地域の実践的な継承を目指す。主な著書は、『「農村発イノベーション」を現場から読み解く』(筑波書房)、『新しい地域をつくる』(共著:岩波書店)、『内発的農村発展論』(共著:農林統計出版)など多数。
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高尾 真紀子教授●担当科目:調査法、地域活性化システム論、ウェルビーイング論、少子高齢化と社会保障
東京大学文学部社会心理学科卒業。早稲田大学大学院公共経営研究科専門職修士。金融系シンクタンクにて産業調査、経済調査、コンサルティング等に従事し、2015年より現職。地域ウェルビーイング・プログラム担当。コミュニティ、幸福度、介護、保育・子育てなど幅広いテーマに対し学際的なアプローチで研究。現在の研究テーマは地域政策と幸福度、地域通貨と主観的ウェルビーイング、シニア世代の幸福度、介護政策研究など。
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田中 優希教授●担当科目:ESG投資と企業経営、SDGsと企業経営
一橋大学大学院商学研究科修了。博士(商学)。企業のESG活動(特に気候変動対策)の実態とインパクト評価を研究。
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土肥 将敦教授●担当科目:ソーシャル・イノベーション特論
一橋大学経済学部、一橋大学大学院商学研究科博士課程を経て、2009年高崎経済大学地域政策学部准教授。2016年より現職。ベルリン自由大学客員研究員。商学博士。著書に『社会的企業者ーCSIの推進プロセスにおける正統性』(千倉書房、2022年)、『ソーシャル・イノベーションの創出と普及』(NTT出版、2013年)、監訳に『ビジネスの新形態 B Corp入門』(ニュートンプレス、2022年)等。
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増淵 敏之教授●担当科目:文化地理学、文化基盤形成論、都市文化論、コンテンツツーリズム論
専門は文化地理学。コンテンツツーリズム学会会長、文化経済学会〈日本〉特別理事、希望郷いわて文化大使、岩手県文化芸術振興審議会委員、NPO氷室冴子青春文学賞特別顧問など公職多数。主な単作に2010年『物語を旅するひとびと』、2017年『おにぎりと日本人』、2018年『ローカルコンテンツと地域再生』、2019年『湘南の誕生』。 2023年『韓国コンテンツはなぜ世界を席巻するのか』などがある。
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水野 雅男教授●担当科目:住宅政策特論、地域共生社会特論、フィールドワーク演習
東京工業大学大学院理工学研究科社会工学専攻修了。金沢大学教授を経て2011年より現職。石川県において市民主体のまちづくり活動を主宰してきた実績を有し、地域づくり総務大臣表彰(金沢大野くらくらアート)、ティファニー財団賞伝統文化振興賞(輪島土蔵)、フェーズフリーアワード・アイディア部門ゴールド等を受賞。歴史的建造物の保全活用に関する研究、自然災害被災地の避難所運営研究。博士(学術)。
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野田 岳仁准教授●担当科目:環境社会学特論
早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。専門は環境社会学・地域社会学・観光社会学。生活者の立場から地域社会の論理や住民の価値観の解明を通じて、環境問題、まちづくり、観光、災害、コミュニティ政策について研究。近著に『井戸端からはじまる地域再生』(筑波書房、2023年)、共著書に『入門・環境社会学』(学文社、2024年)、『Everyday Life-Environmentalism』(Routledge、2023年)など。
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問合せ先 | 03-3264-6630(大学院事務部大学院課)ホームページはこちら |
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