STEP3

自分なりの問題意識にヒットする書籍、論文に当たってみる

手始めに新書など読みやすい本を数冊

ステップ3では、ステップ2で得た「問題意識」に関連する書籍を読んでみよう。
学術書を読み慣れていない人であれば、まずは新書など読みやすいタイプの本を何冊か当たってみる。該当するジャンルのベストセラーでもいいし、タイトルが研究テーマにぴったりのものがあればそれでもOK。
このとき、例えば、「環境」というキーワードだけだと、書籍が無数にあって選びきれないが、ステップ2でキーワードが追加されていると(例えば、「企業」「経営」)、ある程度絞り込める。この場合は、「環境経営」「環境マネジメント」といったキーワードで本を探せば効率がいい。
ここで、書籍を選ぶ際のポイントを2つ挙げておこう。
一つは、一般書の場合、なるべく大学教授が書いている本を選ぶこと。ステップ3の読書は教授探しも兼ねているからだ。ちなみに専門書は大学教授が書いている場合がほとんどだ。
もう一つは、一つのテーマに関して、見解の異なる複数の著者の書籍を読んでおくこと。相対する立場の主張を知ることで、その分野の論点が見えてくる。

次は専門書に挑戦!まずは概説書から

さて、新書などを読んで、さらに「詳しく知りたい!」という気持が湧いてきたら、その分野の専門書に挑戦してみよう。読んだ本の参考文献をチェックすると、いくつか専門書のタイトルが並んでいるはず。例えば『国際経済学概論』『臨床心理学入門』といった、学部の教科書で使われているような、網羅的内容の概説書がオススメだ。
なお、専門書を読みこなすのは、最初は骨が折れるかもしれない。わからない専門用語は一つ一つ調べてインプットしていこう。これは、入試の際の専門科目試験の対策にもなる。
概説書を読み終えたら、ここまでの読書で、ステップ2で発見したテーマ以上に興味が持てそうなテーマがなかったかを再点検。あれば変更してもOKだ。
ここまでくると、研究対象となりそうなテーマは一応絞られる。次は、より細分化されたテーマの専門書にチャレンジしてみよう。これも、できれば複数冊読んでおくとベターだ。
もし、この過程で専門書を読むのが苦痛になるようだったら、その分野はあなたに向いていなかったのかも。大学院での研究は日々数多くの文献に当たる。こんなところで根を上げていては、そもそも研究は無理だ。

「学ぶ楽しさ」に目覚める人も多い

しかし本来「学ぶことは楽しいこと」。自分の興味さえ持続できていれば、難解な専門書も意外なほどぐいぐい読めるものだ。この段階で「学ぶ楽しさ」に目覚めた人は、すでに変わり始めているかもしれない!

早速、大学・大学院を検索してみよう!

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