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大卒学位ガイド大卒学位の基本情報/最新事情/選び方/学費と奨学金/提出書類/受験までのダンドリ

専門学校や短大卒、あるいは大学中退などで学士の資格をもたない人が、通信制大学で働きながら大卒学位をめざす例は決して少なくありません。初年次入学か編入学か、あるいはまず大学受験資格を得る必要があるのかなどは最終学歴や修得単位によって異なるので、この記事で詳細をチェックしてみては?

大卒学位とは

大学を卒業すると学士の学位が得られます。4年制大学を卒業するには法令で124単位以上が必要とされていますが、大学によってはさらに多くの単位を卒業要件としています。

求人の際に大卒を条件とする企業が多いこと、または、大学院への進学を希望するなら原則学士が必要とされることなどから、社会人になってから、大学で学び直して学士をめざす人も少なくありません。また、大学を中退していて卒業を果たせなかったことに後悔があり、今からでも大学卒業だけは果たしておきたいという人などもいるでしょう。

その場合、働きながら学んで学士を得るためのステップとして注目されているのが通信制大学です。最終学歴が高校卒業までの人であれば、初年次入学となりますが、短大・専門学校卒(または短大中退)、大学中退などの場合は編入学という選択肢も。それまでに修得している単位数に応じて1〜3年の履修で卒業が可能です。

大卒学位の最新事情

働きながら通信制大学で卒業をめざす人にとって、大きなポイントになるのがインターネットを活用した学習環境の整備。通信制大学は、スクーリング(対面授業)で30単位以上修得することが卒業の条件とされていますが、最近は、インターネットを利用して自宅でスクーリングが受けられる大学や、通常は試験会場で受験する必要がある科目修了試験をネット上で受験できる大学が増加。

「忙しくて科目修了試験やスクーリングのためのスケジュールがとれるか不安」といった人にとってはうれしい傾向といえるでしょう。

高校中退から通信制大学で大卒学位をとるには

大学に進学するためには高校を卒業していることが必要となります。この点は通信制大学であっても同様。そのため、高校を中退している人は、まずは大学を受験するための条件をクリアする必要があります。

そのためのステップの一つが、高等学校卒業程度認定試験(高認)。この試験に合格すると、高校卒業と同等の学力があると認められ、大学・短大・専門学校の受験資格が得られます。試験は例年8月と11月に実施。試験科目は、国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語6教科の必修8〜10科目で、すべてに合格することが必要。ただし、すでに高校で単位を修得している科目に関しては免除を受けることができるほか、試験で一度合格した科目は累積されます。16歳以上で大学受験資格がない人であれば誰でも受験可能です。

大卒学位を得るための通信制大学の選び方

大学は単に学位を得るためだけの場所ではありません。大切なのは何を学ぶか。まずは、学びたい分野・内容を明確にしたうえで、目的に合う学部・学科を探しましょう。資格に興味がある場合、取得できる資格から選ぶという方法もありですが、例えば、教員免許や社会福祉士受験資格を得るには数週間の実習が必要になります。その点も含めて、カリキュラムのチェックは欠かせません。

また、スクーリングの内容や頻度、会場なども重要なチェックポイントです。大学によっては大学のキャンパス以外に各地にスクーリング会場を設けている通信制大学もあります。そのほか、インターネットをどの程度導入しているかも効率的に学びたい人にとっては気になる項目。オンデマンド授業、ネットによるスクーリング授業や科目修了試験の有無なども調べておくといいでしょう。

通信制大学の学費と奨学金

通信制大学の学費

必要な費用は大学や履修する科目によって異なりますが、初年度納入金の相場は10万円台〜30万円台といったところです。大学によってはスクーリングや科目修了試験の費用を別途徴収するところもあるので、事前に調べておきましょう。

なお、学費というと年額固定のイメージがありますが、最近は1単位の金額を設定し、履修する単位数に応じた金額を納める「単位制学費」を導入している大学もあります。この制度がある大学なら、仕事の状況に合わせて長期的に学びたい場合にも、余分なコストをかけることなく調整できるというメリットがあります。

通信制大学の奨学金

通信制大学の場合、日本学生支援機構の奨学金が利用できるのは、夏季・冬季スクーリングや通年スクーリングを受ける場合に限られるので注意が必要です。独自に貸与型・給付型の奨学金制度を設けている大学もあります。

通信制大学出願までのダンドリ

高校卒業、専門学校中退の人は初年次入学となりますが、短大・専門学校卒業や短大・大学中退の人は編入学が可能です(在籍時の修得単位数次第では編入学不可)。編入学する場合には、学歴や修得単位などによって、編入学する年次が変わります。過去の単位の扱いは自分だけでは判断が難しいこともあるので、志望校のパンフレットなどで詳細な条件を確認し、不明な点は大学に問い合わせるといいでしょう。そのうえで初年次入学か編入学か、編入学の場合は何年次編入学かを決定します。

通信制大学は入学のタイミングを4月と10月の年2回設けているところが多く、出願期間も1〜5カ月と長めに設定されているのが一般的。入学時期ごとに複数回の出願期間を設けている大学もあります。また、インターネット出願できる大学も増えており、その場合、資料や志願票は郵送で取り寄せる必要がなく、手軽にダウンロード可能。

また、通信制大学の入試はほとんどが書類選考のみなので、試験対策は特に必要ありません。そのため、志望校やコースさえ決まればすぐにアクションが起こせます。

資料を確認して出願書類を揃えたら、「善は急げ」で最も早い入学時期に合わせて出願するのがいいでしょう。なお、多くの通信制大学では、入学月の直前、あるいは少し過ぎた時期でも受け付けてもらえます。もちろん、出願期間中の早い時期に出願すれば勉強期間をしっかり確保できるので、それに越したことはないのですが、「もう3月(9月)も下旬だから…」とあきらめる必要はありません。

通信制大学出願の際の主な提出書類

大学・短大の卒業(見込)証明書、成績証明書

大学・短大卒の場合に提出します。いずれも出身大学・短大で発行してもらいます。書類の作成・発行に数日を要する場合もあるので早めに手配しておくことが大切です。

編入学資格証明書

専門学校卒の場合は、出身校に発行してもらった編入学資格証明書が必要。さらに成績証明書のほか高校の卒業証明書も求められます。

高校の卒業証明書、調査書

高校卒が最終学歴の場合に提出する書類です。調査書は発行までに1週間程度かかる場合も多いので、早めに手配しておきましょう。なお、高等学校卒業程度認定試験に合格した人の場合は、合格証明書を提出します。

その他の提出書類

そのほかに必要な書類は、志願票、健康診断書など。学歴や修得済みの単位、志望するコースなどによってさらに必要になる証明書もあるので注意しましょう。