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教授紹介
立教大学大学院
社会デザイン研究科
社会デザイン学専攻

目次

中森 弘樹
:社会病理/社会問題論、親密性、社会調査、現代社会論

【インタビュー】人気教員は社会人をどのように指導しているのか?

専門分野:社会病理/社会問題論、親密性、社会調査、現代社会論なかもり ひろき中森 弘樹准教授

立教大学大学院
社会デザイン研究科

社会の中で感じた「モヤモヤ」を、一緒に研究にしていきましょう

担当科目
社会デザイン学特殊研究1(社会学原論)、コミュニティデザイン学演習45(親密性と現代社会) 他
経歴
京都大学総合人間学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。同研究科博士後期課程修了、博士(人間・環境学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、京都大学非常勤講師、21世紀社会デザイン研究科助教等を経て現職。著書『失踪の社会学――親密性と責任をめぐる試論』で日本社会学会日本社会学会第17回奨励賞(著書の部)、日本社会病理学会 日本社会病理学会学術奨励賞受賞。NPO法人日本行方不明者捜索・地域安全支援協会理事。
著作物・論文
『「死にたい」とつぶやく――座間9人殺害事件と親密圏の社会学』慶応義塾大学出版会(2022年)、『失踪の社会学――親密性と責任をめぐる試論』慶応義塾大学出版会(2017年)
これまでどのような学生を指導してこられたのですか?
社会人としてすでに多くの経験を積む方をはじめ、子育てや介護といった家庭での仕事を中心に生活する方、また大学卒業後すぐに進学してきた方、留学生など様々です。このように多様な学生が互いに交流を重ねていることが、本研究科の魅力の一つといえるでしょう。
これらの在学時に築いた学生間の関係を活かして、修了後に起業したり、NPOを立ち上げたり。また、在学時に研究対象としていたコミュニティに、そのまま移り住んで就業した学生もいます。
これまで指導してきた学生の研究テーマは、貧困や不登校、性的少数者、高齢男性の国外移住、無国籍児童といった社会的排除にかかわる社会問題と、恋愛や友人関係などの親密性/圏をめぐるテーマの2パターンに大別できるかと思います。その他、看護師やピアサポートといった医療福祉に関わる問題や、オンラインゲームやペットとの関係性といった現代的なテーマに取り組んだ方も。研究テーマはかなり多岐にわたっています。
ゼミや研究室ではどのような教育をされていますか?
私のゼミでは、教員からの指導だけではなく、学生間のディスカッションを重視しています。本研究科では、修士号の学位を取得するために、学術的な修士論文あるいは研究報告書の作成が求められます。これらの学位論文を執筆される際には、指導教員が丁寧にサポートしますが、最終的には学生自らの力で書き上げなければなりません。学生同士で互いの研究成果の意義や不足点について議論しあうことは、自分の研究を反省的に見つめる能力を養うことにも繋がるはずです。
また、本研究科では「社会をデザインすること」をテーマに掲げていますが、その際に、既存の価値観を「当たり前」と思わないように指導をしています。研究を通して、自分自身の価値観を見つめ直してもらうことで、自身と考えが異なる他者とコミュニケーションを取る一助としてほしいです。
どんな経験や関心を持つ学生に進学してほしいですか?
社会人経験者・未経験者問わず、これまで自身が見てきた社会や世界に対して、何かしらの問題意識を持っている学生に進学してほしいです。既に本を読んだり、セミナーやワークショップに参加をしたりして、自分なりに問題解決に向けて模索した(している)という方もいるでしょう。本研究科での学修・研究を通して、学問のロジックを組み立てたり、学術的なエビデンスを見出したりしながら、ずっと悩み考え続けてきた自分の中の「モヤモヤ」を晴らしていって欲しいと思うのです。
本研究科には国際政治、災害リスク、アート、公共政策、福祉、哲学、ジェンダーなど、様々な分野の教員が教鞭をとっています。それぞれの分野に、それぞれの社会デザインがあり、自分の興味・関心の合う教員が見つかるはずです。もし私と入学後にご縁があったならば、私に色々と社会のことを教えてください。私自身もゼミ生たちから社会のあれこれを教わる日々。共に学ぶことを本当に楽しみにしています。
問合せ先cde-ad@rikkyo.ac.jp(問合せはメールのみ受付)ホームページはこちら
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