商業高校に通っていたので、大学でマーケティングについてもっと学びたいと思っていました。マーケティングとは、商品やサービスを売るために企業が行う販売活動のこと。ミシュランのガイドブックってありますよね。様々なレストランを紹介しているあの本を発行しているのは、実はフランスのタイヤメーカー。もともとは自動車での旅行を活発化させ、それによってタイヤの売れ行きを上げるために始めたものだったんです。授業では、たくさんの実例とともに、「どうすればモノが売れるか」を考えるのがすごくおもしろいです。

3年次のゼミナールでは、マーケティングを実践する産学連携活動に挑戦しています。協力してくれているのは、大阪学院大学出身の企業経営者の方々。卒業生が経営されている企業の商品やサービスを、SNSを使って広く知ってもらうための活動を行なっています。私のグループは、人材育成の研修を手がける株式会社ポジカル様を担当。それぞれのSNSの強みや弱み、会社のどんなところをアピールすればいいかを考えて発表しました。社長さんのオーラがすごくて発表は緊張しましたが、内容を褒めてもらえたり、「もっとこうしたらいいよ」とアドバイスしていただけたので、成長につながりました。

今考えている将来の選択肢は2つ。母校である高知商業高校の先生になるか、企業に就職するかで迷っています。高知商業高校は先生たちの学校愛が強くて、部活動も盛ん。忙しいだろうけど、充実した毎日が送れるんじゃないかなと思います。一方、ゼミナールの活動を通して企業の広報にも興味を持ちました。私はサッカー部のマネージャーをしているのですが、SNSにその日の練習の様子や試合結果などを投稿しています。頑張っている誰かをサポートするのが私の性格に合っているみたいです。もうしばらくは、教職課程と就職活動を両立させるつもりです。どちらを選ぶにしても、人の役に立てることを仕事にしたいと思っています。