文京学院大学

2024.03.21

ビジネス

会計学の専門家が、普段お得に生活する上で気にしていること

みんな気になる「お金」の話。その道のプロの先生にお聞きしました!

まずは正しく理解すること。そのために会計学が役に立つ

みなさんが家計簿をつけてお金を管理するように、会社も「簿記」を使ってお金の管理をしています。簿記は記入の仕方が決められているので、その記録をまとめた「財務諸表」を見ると、その会社が儲かっているかどうか、ほかの会社と比べてどういう財産状況なのか、ということを数字で判断することができます。ざっくりいうとその会社の情報を正しく表すような財務諸表を作成し、その財務諸表を読み解くのが会計学という分野。会計学は会社だけでなく、学校や病院、福祉施設などあらゆる組織に必要なもの。会計学の知識があれば、その会社や組織のお財布事情は丸見えなのです。

勘に頼らない判断を自分でできるようになろう

例えば、机の引き出しに貯めておいたお小遣いを増やしたいと思った時に、あなたならどうしますか? 机の中に入れておいてもお金は増えませんが、「投資」をすれば増やすことができます。投資にはさまざまな種類がありますが、会計学を学修して財務諸表を分析できるようになれば、株式投資に活かせるようになります。危ない企業を避けて、優良企業の株式を買う。そんな判断を自分でできるようになるのです。また、将来、アントレプレナー(起業家)や企業経営者を目指したい人は、財務諸表から会社の状況を把握できるようになれば、正しい意思決定ができるようになります。会計学を学ぶと、さまざまな道が開けます。ぜひ会計学を勉強しましょう。

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海外では浸透している、「フォレンジック会計 (Forensic Accounting)」が日本において醸成され、会計不正が発生しない社会構築のため、研究·教育活動に注力しています。
研究テーマ:経営者の裁量行動、会計不正検出、フォレンジック会計