グローバル
日本は働き過ぎ? 休み過ぎ? 世界の休日

オーストラリアと日本の「働き方」を比べてみると
かつて能間先生が暮らしていた、オーストラリアでの「働き方」を紹介します。仕事に対する考え方が、日本とは根本的に違います。もちろん個人差はありますが、仕事中心の生活ではなく、残業を前提としたマインドはありません。仕事をする上では日本よりも効率性を重視し、責任の範囲も日本より明確で、自分の責務をきっちり果たして定時に帰るというスタイルです。明日でも間に合うことを、残業をしてまで今日中に終わらせるようなことはまずしません。一方で、意外に思うかもしれませんが、祝日·休日の日数はオーストラリアの方が少ないのです。ただ、オーストラリアでは休日を家族とんびり過ごす人が多く、週末には家でバーベキューやハイキングを楽しむのがとても一般的です。

「男性性」の高さ·低さでみる社会とは?
日本とオーストラリアでは「働き方」になぜこれほどの差があるのでしょうか。様々な要因があるとは思いますが、その一つには「働く」ことの認識の違いがあると考えます。「男性性が高い」とされる日本社会では、目標を達成して成功するために、絶え間なく努力することが賞賛されます。近年は変化しつつありますが、がむしゃらに働くことは褒められても、マイペースに余力をもって働くことが社会的に認められにくい環境にあるともいえます。反対に「男性性が低い(女性性が高い)」社会では、そのようなプレッシャーはあまりなく、自分の価値観やライフスタイルに合った働き方をするのが当たり前です。さて皆さんは、どのように働いて休むのを「普通」と感じるでしょうか?これを機に、ちょっと考えてみてください。


