文京学院大学

2024.03.21

ビジネス

儲かればいい? 社会のためになるのが良い? エシカルとは?

地球に優しくするにはどうしたらいい?今回はそんなお話です。

心がときめくモノを買うのもエシカル

最近「エシカル」という言葉をよく目にするようになりました。「エシカル」とは、「倫理的な」という意味の英語ですが、言いかえると、他人の嫌なことはしない、ということになります。最近ではもっと広い意味で、すべての人やモノがサステナブル(永続的)であるための配慮をしよう、という意味で使われるようになりました。例えば環境配慮や人権尊重などです。
私たちが買い物をする場合、エシカルな視点で最も大切なことは、「余計なモノは買わない」ということです。余計なモノは不要になって、廃棄することになります。ごみが増えることはエシカルではありません。とはいえ、物欲というのは人間のまっとうな欲望であり、心豊かな生活にもつながります。買い物をする時には、必要なモノ、心がときめくモノ(自分が元気になるもの)、そして長く使える(所有する)モノを買うことをお勧めします。

株式会社エコアールさまより提供

分別廃棄で、あなたが愛用したモノが新たな商品に再生

お気に入りのモノを長く愛用した後には、分別して廃棄しましょう。分別廃棄することで、あなたが捨てたモノは適切にリサイクルされる可能性が高まります。あなたが愛用したモノが、新たな商品として再生され、どこかで誰かに大事にされているかもしれません。
そのためにも、買い物をする時にはその商品のリサイクル率にも注目してみてください。どんなに便利なものでも、いつかは不要になって廃棄される時がきます。使用済みのモノを単純に燃やしたり埋めたりするのは、エシカルとはいえません。リサイクル率が高い商品の代表格、それは自動車です。ほとんどの自動車メーカーはエシカルにとても配慮したクルマ作りをしていて、我が国における自動車のリサイクル率はほぼ100%になっています。ほかにも、食品トレーのリサイクル率も高くなっています。スーパーなどで見かける回収BOXで集められた食品トレーは、加工されて新たにリサイクルトレーとして商品化されています。

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Profile
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読書や、散歩を兼ねた美術館・博物館めぐりをして、知識を得たり文化芸術に触れています。サブスクでの映画やドラマ鑑賞も知的情報の宝庫。ドラマティックなストーリーでワクワク・ウルウルしながら、異国や歴史の世界にどっぷりはまっています。
研究テーマ:企業と社会論・CSR・コーポレートガバナンス