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医療
子どもを看護するために大切なことは?

子どもが風邪をひきやすいのはなぜ?
小児期は一生の中で最も成長発達が目覚ましい時期ですが、子どもが風邪をひきやすい理由にも「病気に対する抵抗力(免疫)の発達」が関係しています。生まれたての赤ちゃんは母親からもらった免疫成分を持っていますが、この免疫は徐々に減少し、生後6か月頃までに消失します。そのため、生後6か月から6歳にかけて、子どもは、何度も細菌などに感染しながら免疫を獲得する段階に入ります。免疫獲得中の子どもはしばしば高熱をだすので、看護では、発熱時のケア・家族へのホームケア指導・不安の軽減などが大切です。また、子どもはもともとウイルスに対する抗体をほとんど持っていません。ウイルスに負けない免疫をつけるために計画的な予防接種をサポートしていくことも、子どもの看護では大切です。
病気や事故から子どもを守るには
子どもを病気から守るには、早期発見・早期対応に向けた観察が重要です。特に、小さな子どもの症状は急激に出現するのでいつもと違う様子に注意します。例えば、機嫌が悪い、おとなしいなどは、子どもたちが発するサインとして見逃せません。また、言葉を話せる子どもであっても症状をうまく伝えられないため、看護では観察を重視します。一方、子どもを事故から守るには、「見る機能の発達」の知識が役立ちます。大人並みの視力になるのは3歳頃で幼児の視野は約90度と狭いため、小さな子どもには周囲がよく見えていません。子どもの視力や視野を知ると様々な危険を伝えやすくなり、飛び出し事故の防止にもつながります。子どもたちの健やかな成長発達を見守っていきましょう。


