医療
カラダの不思議
血液は何でも知っている!? ダイエットと血液検査

血液検査でわかる“太りやすさ”
皆さんも健康診断で「血液検査」をした経験があることでしょう。血液検査は臨床検査の一つであり、血液の中を詳しく調べることで生活習慣病の早期発見に役立てることができます。例えば“ダイエット”に関するものであれば、コレステロールや中性脂肪の値が高い場合は太りやすくなっていると考えられます。それだけでなく、白血球や免疫の検査では感染による病気になりやすいかどうかが分かり、赤血球の検査では貧血かどうかが分かります。さらにタンパク質・脂質・カルシウムや肝酵素・腎酵素などを測定することで、肝臓・腎臓をはじめとする臓器の異常のほか、筋肉・骨の異常も分かり、筋肉低下や骨粗鬆症などのリスクを調べることができます。
偏ったダイエットは“美容の敵”!
極端に摂取量を制限したり、特定の食品のみを摂取したりする偏ったダイエットは、一時的には体重の減量が期待できる一方、ストレスがたまる上に必須栄養素の摂取量が不足し、食物繊維不足による「便秘」、カルシウムやビタミンD不足による「骨粗鬆症」、鉄分不足による「貧血」「月経異常」など、健康を損なうリスクになる恐れがあります。また、栄養素の不足は肌荒れや髪・爪の傷みを引き起こしますので、極端なダイエットは“美容の敵”ともいえるでしょう。ダイエットの際も、規則正しい生活とバランスの良い栄養摂取が美容と健康の鍵となります。エネルギー量(カロリー)を計算して、1日の摂取カロリーよりも消費カロリーが上回るような食生活を無理なく続け、適度な運動も取り入れることが、ダイエット成功の秘訣です。


田 悦子 