文京学院大学

2024.04.10

子ども

遊びが学びに? 「遊び」の重要性って何だろう?

砂場遊びはすごく勉強になる?そんなお話をお聞きしました!

大人も子どもも「遊び」が活動のカギ

そもそも「遊び」とは何でしょうか? 「遊び」は子どもに限ったものではありません。年齢を問わずすべての人間が行う活動が「遊び」であり、ここから様々な文化も生まれました。「人間とは遊ぶ生き物である」という有名な言葉が示すように、人間としての活動の本質は「遊び」にあるといってもよいでしょう。子どもの頃に砂場で遊んだ経験があると思います。穴を掘ったり、山を作ったりと、自由な造形を楽しんだのではないでしょうか。これを科学的に見ると、サラサラの砂に水をかけると水の分子と分子が結合し、砂の粒子と粒子も結合して砂が固まるという性質があります。つまりこうした科学的な性質を、皆さんは自身の指先を使った「砂遊び」を介して無意識のうちに学んでいたのです。

身体で学ぶ「身体知」という遊び

砂遊びのように、身体を使って覚えることを「身体知」といいます。ゲームをはじめとするバーチャルな世界は、イマジネーションを広げ“脳内”に刺激を与えます。それに対して“身体”に刺激を与えるのが「身体知」の体験的な遊びです。鉄棒の技や自転車の乗り方なども含め、日常生活の多くの場面において“身体”で様々なことを習得しているのです。これから大学で保育・教育を学びたい皆さんへ、一つアドバイスがあります。何かに興味を持ったら、とにかくやってみましょう。そして何か面白そうなものを見つけたら、自分で作ってみましょう。失敗もするかもしれません。でも、失敗を通してモノの性質や仕組みを理解でき、それが子どもたちの成長をサポートする上でも活きるはずです。

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趣味は身近な自然で草花を眺めることと、木や枝を使って工作すること。きのこやフキノトウなどの野草を摘んでのアウトドアクッキングも大好きです!