2024.04.10
多様性
医療
これさえ知っていれば使える!福祉のプロが教える技
人を支える時の技術を先生からお聞きしました!

立ち上がりを助ける際のコツとは?
介護や福祉の支援とは「自立を支援すること」です。誰かを助ける、支援をするためには知識が必要となります。そうした生活の自立を助ける知識は、いつの日か自分のためにも役立ちます。たとえ今は生活に支障がないとしても、これから先も自分らしい人生を送る上で知っておいた方がいい知識ばかりです。まずは立ち上がりのコツをご紹介しましょう。相手の膝を前に向けたら、おじぎをするように頭を下げてもらい、お尻を浮きやすくする。もし、手をつくところがあれば、手にも力を入れて立ってもらいます。ここでのポイントは「“お尻の重さ”の上に“頭の重さ”がかさならないようにする」こと。なるべく自分の力を使っていただくように上手く声をかけて誘導します。

動けなくなった人を動かすコツとは?
さらにもう一つ支援の技をご紹介しましょう。どっかり座ったきり、一人で自由に動けなくなった人を動かすにはどうしたらよいのでしょうか。ここでのポイントは「体の重心を片側に寄せてもらい、お尻の接地面を少なくする」こと!つまり相手に近づいて相手の体を少し右側に体を倒したら、浮いた左側のお尻を前に動かす。その次は体を左側に倒して、右側のお尻を前に動かす。こうして重心のかかっていない(お尻が浮いている)側の体を右左交互に少しずつ動かしていきます。この方法を使う時は相手もバランスが崩れやすい状態なので、支援する側の人はある程度の重さを感じながら手のひら全体で支えることが大切です。



