在校生・修了生インタビュー
東洋英和女学院大学大学院
国際協力研究科
国際協力専攻
- 社会・国際・環境・文化
- 東京都
- 大学院
- 専門性を高めるため
- 社会課題を解決に導く方法論の一つとして応用演劇の可能性を探究したいと考えました!
酒井 美紀さん(45歳)
1993年に芸能活動を開始。その後、国際協力に興味を持つようになり、科目等履修生を経て2019年に本研究科入学。2023年修了。2007年から国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパン親善大使。
この大学院に入学した動機は?
TV番組の撮影でフィリピンに行った際、貧困のために学校にも行かずに働く子どもたちと接したことをきっかけに“自分にできることは何か”を考え国際NGOに参加することにしました。ただ、一つのプロジェクトを達成したとしても新たな課題が次々と発生することに“何故?”という疑問やもどかしさを感じるようになり、同時に自分の生業である演劇を“課題解決のためのプロセスに取り入れられないか”という想いが強まり、専門的な知識を養うため仕事を続けながら学べる本研究科に入学しました。
この大学院の魅力は?
仕事や子育てをしながら無理のない研究計画が立てられる長期履修制度(最大4年)はありがたい存在でした。また、親身な教授陣による温かみのある指導、議論や励まし合いを通して築かれる仲間たちとの強い絆は少人数制の本研究科ならではだと思います。そんな恵まれた環境での学びを通じて得られた幅広い知見や論理思考を核にしながら、私の研究テーマ「応用演劇」(演劇のメソッドを用いて人と人、人と社会をつなぐ試み)を国内の社会課題や国際NGO活動に活かしていくことが今後の目標です。
私のオススメ科目
国際開発協力論
入学前に感じていた社会課題への疑問に対する一つの「解」が得られた科目です。政治や経済的な側面を含めた大きな枠組の中でODAや国際協力を捉えた上で国際NGOなどの草の根活動とのつながりを学ぶことができました。
国際関係論
国際分業・新国際分業を軸に先進国と開発途上国の関係性を理解した科目。先進国の消費活動の裏には、安価な賃金で働く開発途上国の人々の中に児童労働等の社会課題が存在することを再認識しました。
国際協力フィールドワーク
一次資料を得るためには必須となるフィールドワークの方法論や心構えを学ぶことができた科目です。実際に行った国内の劇団・劇場、英国の劇場(オンライン)への聞き取り調査に大いに役立ちました。※現在は未開講
お金のやりくり法
通常の学費(2年分)を4年間で分割納入できる長期履修制度を利用したため、1年あたりの費用負担を軽減できたことが大きかったと思います。また、高額な専門書は一部を除き図書館で借りるようにしていました。
進学を決めるまでの道のり
15歳 | 歌手デビュー。2年後には女優デビューを果たし、以後、映画、TV、舞台など幅広い分野でお仕事をさせていただいています。 |
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27歳 | TV番組の取材で訪れたフィリピンで家族の生活を支えるために学校に行かずに働く児童が多数いることを知り、何か行動しなければという想いが強くなりました。 |
27歳 | 帰国後、国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパンが行っている開発途上国の子どもたちへの支援プログラム「チャイルド・スポンサーシップ」に参加しました。 |
29歳 | 国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパン親善大使に就任。支援を必要としている開発途上国の子どもたちを訪問したり、その経験を広く伝えたりする活動に携わるようになりました。 |
39歳 | 国際NGO活動を通して直面する課題や疑問を深く考えるためには専門的な知識を養う必要があると思うようになり、本研究科の科目等履修制度を利用して2年間で3科目を履修しました。 |
41歳 | さらに知識を深めるとともに、“演劇を社会課題の解決に活用することはできないか”を探究するため、4年計画で学べる長期履修生として本研究科に入学しました。 |
問合せ先 | 03-3583-4031(大学院事務室)ホームページはこちら |
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