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教授紹介
名古屋商科大学ビジネススクール
マネジメント研究科 東京校

目次

小山 龍介
:ビジネスモデル
教員一覧

【インタビュー】人気教員は社会人をどのように指導しているのか?

専門分野:ビジネスモデルこやま りゅうすけ小山 龍介准教授

名古屋商科大学ビジネススクール
マネジメント研究科 東京校

高い視座と広い視野から斬新なビジネスモデルを創出できる人材を育成する

担当科目
Business Model Design
経歴
京都大学文学部哲学科美学美術史卒業、サンダーバード国際経営大学院修了(MBA)、京都芸術大学大学院芸術研究科修了 博士(芸術)。大手広告代理店勤務を経て、松竹株式会社にて歌舞伎をテーマにした新規事業立ち上げに従事。2010年、株式会社ブルームコンセプトを設立。2014年、一般社団法人ビジネスモデルイノベーション協会、2020年には芸術を使った地域活性化に取り組む一般社団法人きりぶえの立ち上げに携わるなど、アートとビジネスの境界領域での実践を進めている。
著作物・論文
『IDEA HACKS!』東洋経済新報社(2006年)、『TIME HACKS!』東洋経済新報社(2006年)、『ビジネスモデル』ディスカヴァー・トゥエンティワン(2020年)など多数。
これまでどのような学生を指導してこられたのですか?
私の専門分野はビジネスモデルです。ここでは「高い視座からビジネスを捉える」ことに焦点を当てています。多くの人は、自分の業務については精通していても、その仕事がどのような価値を生み出し、どういうコストが掛かり、どれほどの収益をもたらすのかという全体像については、あまり知りません。この全体像を俯瞰し、既存ビジネスの改善や新規事業の設計につなげる手段がビジネスモデルという領域です。これは、マーケティングやヒューマンリソースマネジメントなどの知識を体系的に結び付ける科目です。
ゼミでは、新規事業に関わる社会人学生を指導することが多く、理論だけでなく実務経験を踏まえたディスカッションを通じて直面する実際の問題をどのように乗り越えるかを探求しています。また、在校生・修了生の有志が参加する「事業構想ネットワーク」では、社会課題の解決に取り組んでいます。このグループは、会社に勤めながら地域活性化などのダブルワークを行っている修了生も多数います。
ゼミや研究室ではどのような教育をされていますか?
修了要件となる特定課題研究では、自分が直面する問題をもとにビジネスケースを作成します。私がケースライティングを指導するにあたっては「質問会議」と呼ばれる手法を活用しています。ある学生が仕事上の課題を提示し、他の学生はその問題に対して意見を述べるのではなく、質問を通じて問題の本質を深掘りしていきます。質問に答えていくなかで問題が整理され、解決が困難だった問題の本質の部分が見えてきます。また同時に、質問する側の学生にとっても異業種や他職種におけるマネジメントや意思決定プロセスを理解する貴重な機会にもなります。
指導している学生同士のディスカッションを通じて、多面的な思考や多様な発想を吸収しながら解決策を導き出します。実際に抱えている課題に対する深いディスカッションによって、学生同士が互いに支え合い、学び合う関係が生まれます。このようなケースライティングの指導を通じて形成される人間関係は修了後も長く続いていきます。
どんな経験や関心を持つ学生に進学してほしいですか?
主体的に問題に取り組み、周囲を巻き込みながら解決を図っていく柔軟なリーダーシップを発揮したい人に入学してほしいと思っています。複雑なビジネス環境で問題解決をするためには、ステークホルダーの巻き込みは欠かせません。ケースライティングに取り組む過程で、自分の視点だけで捉えていた学生も社会的な環境や構造的な問題への理解が深まり、社会の見え方も変わっていきます。これは単に知識が増えたということではなく、より高い視座を獲得し、広い視野で物事を捉えられるようになった証拠です。複雑な事象を多面的に捉えられるようになると、物事を断定的に言い切ることができなくなり、歯切れも悪くなります。しかしその歯切れの悪さは人間として奥行きであり、成長の表れもあります。本研究科での学びを通して「より深く考え、行動できるようになりたい」という社会人の入学を歓迎します。

【名古屋商科大学ビジネススクールマネジメント研究科 東京校】の教員一覧

  • 北原 康富教授●担当科目:Driving Data-driven Decision Making、Innovation & Creative Thinking

    東京理科大学理学部応用数学科卒業、早稲田大学アジア太平洋研究科博士後期課程修了(Ph.D.)。日米のコンピュータメーカにてシステムエンジニア及びマネジメントコンサルタントとして活躍後、ITベンチャー“日本インテグラート(株)”を設立。現在は、インテグラート・リサーチ(株) CEO、サイボウズ(株) シニア・フェロー。事業価値評価、戦略意思決定、イノベーション、チームワークの分野での実績を活かした授業が支持されている。

  • 長沢 雄次教授●担当科目:Strategic Thinking、Entrepreneur & Strategy

    東京大学工学部卒業後、日商岩井株式会社入社、ハーバード大学経営大学院修了(MBA)後、同社経営企画部にて全社経営戦略策定業務に従事。多数企業の情報通信&マルチメディア分野の戦略展開や営業でも活躍。ソフトバンク株式会社では、ジオシティーズ株式会社COO、カーポイント株式会社副社長として、インターネット事業に従事。ベンチャー企業を起業した経験が活きた講義では実践的なディスカッションが展開されている。

  • 加藤 和彦教授●担当科目:Changing the Game、Driving Digital Transformation

    早稲田大学大学院博士後期課程修了(博士(商学))。KDDI株式会社にて新設事務所開設や国内営業企画等に従事の後、豪州現地法人のシニア・マネージャーを務め、豪BOND大学でMBA、豪シドニー大学でMA in International Studiesを修了。サン・マイクロシステムズの競合戦略室の日本担当責任者としてサーバーの競合戦略、シスコシステムズでIPベースの新規ソリューションの日本市場普及等、世界的IT企業日本法人の役職を歴任。

  • 矢本 成恒教授●担当科目:Technology & Operations Management、Innovation Management

    東京大学教養学部基礎科学科卒業。筑波大学修士(経営学)、東京大学博士(工学)。NTTにて、経営企画や新規事業開発を中心に、経営戦略策定、グループ会社経営支援、新規事業企画を経験。後、IT&放送コンサルティング会社に取締役として従事。コンサルタントの集合組織の設立に携わり、現在もコンサルタント&中小企業診断士の活動を継続中。 教育者としては、論文指導や技術経営(MOT)分野での科目を担当している。

  • 澤谷 由里子教授●担当科目:Service Design、Service Innovation

    東京工業大学大学院総合理工学研究科システム科学専攻修了。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(Ph.D.)。株式会社日本IBM入社。情報技術の研究開発、IBM東京基礎研究所にてサービス研究に従事。科学技術振興機構サービス科学プログラムフェロー、早稲田大学教授などを経て2018年より現職。経済産業省産業構造審議会商務流通情報分科会「情報経済小委員会」委員「サービス産業の高付加価値化に関する研究会」座長代理等。

  • 大槻 奈那教授●担当科目:Crisis Management and Business Continuity、MBA Finance

    東京大学文学部卒業。ロンドンビジネススクール修士課程修了(MBA)、一橋大学大学院ICS博士課程修了(DBA)。内外の金融機関、格付機関にて金融システムの調査研究に従事。現在、ピクテ・ジャパン株式会社シニア・フェロー、株式会社クレディセゾン社外取締役、持田製薬株式会社社外取締役、財務省の財政制度等審議会委員、内閣府の規制改革推進会議議長、日本貿易保険第三者評価委員、ロンドン証券取引所グループのアドバイザー等。

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