学ぶことで人生変わる?お金はどのくらいかかる?仕事との両立って実際どうなの?どんな人と知り合える?などなど、大学院に通おうと思っている社会人の皆さんはいろんな疑問や不安を抱えているはず。そんなときは、経験者に聞くのがイチバン!そこで社会人学生の先輩たちに素朴な質問を投げかけてみた。先輩たちの生の声を是非参考にしてみよう。
★ 今月のテーマ Vol.4
入試対策
etc...
■ 回答してくれる先輩たち
編集部が回答!大学・大学院を目指す人のソボクな問題集
Q1.入試の準備はいつ頃から始めたんですか?
三杉さん:
働きながら立正大学心理学部の夜間主コースに通っていたので、4年次の秋期募集にチャレンジしようと考えて、3年次から勉強を始めました。当初は余裕があったのですが、4年次なると卒論や仕事などが重なり勉強の時間を十分に確保できなくて、前年にしっかり勉強しておけばよかったと後悔しましたね。
手銭さん:
企業派遣なので、まずは社内の選抜試験を受け、それに合格したのが05年の夏。そこから入試まで時間がなかったので、社内選抜の応募と同時に勉強を開始しました。社内試験の合格者は1名だけなのでプレッシャーはありましたが、大学院の入試は一夜漬けで合格できるものではないので、がちがちに入試対策をしたことはないです。
Q2.予備校は利用しましたか?
三杉さん:
利用していません。独学は、これで本当に合格できるのかという不安が大きいのですが、予備校に通っても合格する保証はないですからね。それなら余分なお金をかけずに必死で勉強したほうがいいと判断しました。でも、予備校主催の大学院説明会には出席して、各大学院の担当者から情報収集しましたよ。
手銭さん:
勉強は独学です。社内にKBS(慶應義塾大学ビジネススクール)を修了した先輩方がいるので、試験内容についてうかがってから、その対策を具体的に立てていきました。
Q3.具体的にはどんな勉強をしたんですか?
三杉さん:
大学の同級生と勉強会を開いたこともありますが、大半は独学です。受験する大学院から過去の出題が掲載されている問題集を取り寄せて解いたり、専門書を読んだりしましたね。
手銭さん:
大学院から過去の問題集を取り寄せて、時間を計りながら解答する練習を繰り返し行いました。
結城さん:
LEC会計大学院は一般入試とAO入試があるのですが、私はAO入試で受験しました。だから、試験対策のための勉強は特にしていません。ただし、会計に関して必要だと思う勉強は入学前にもしていました。US.CPA(米国公認会計士)もアカウンティングは勉強したことがありましたし、受験前には、日本語の会計用語をマスターするために日商簿記の勉強もしましたね。面接の際には勉強の状況なども面接官の先生に伝えました。
Q4.科目別対策で苦労したことは?
三杉さん:
試験内容は英語または小論文、専門科目、そして口述試験です。苦労したのは英語ですね。5年間の留学経験があるので、特に勉強しなくても大丈夫だろうとタカをくくっていたら、しばらく使わないうちにサビついていたんですね(笑)。専門科目の学習に加えて、英語まで勉強のやり直しかと当時は落ち込みました。
手銭さん:
KBSの入試は、第一次審査は書類選考、第二次審査では英語と論文の筆記試験があります。論文は日常の問題意識が重要と考えて、新聞を毎日丹念に読むように心がけました。英語試験では辞書の持ち込みができるので、単語の暗記などではなく、英語の長文を早く的確に読む練習を繰り返しました。
Q5.研究計画書を書く際に注意したことは?
結城さん:
LEC会計大学院では、研究計画書ではなく、志望理由書と学習計画書の提出が求められました。AO入試なので、この2つの書類とそれに基づく面接で合否が問われますから、力を入れましたね。特に小細工はせず、自分がやりたいこと、考えていることを率直に書きました。転職も経験していて、常に自分の経験を棚卸しして次のステップに進むためには何が必要かを考える習慣がついているので、戸惑うことはなかったです。
三杉さん:
なぜこの大学院で学びたいかが明確にわかるようにストーリーを組み立てながら、自分が学びたいテーマについて記述しました。ストーリー性のあるほうが内容に説得力があり、面接でも論理を展開しやすいと考えたのです。研究計画書作成を通して、大学院で学ぶ意義を自分の中に構築しておくと、勉強の苦しい時期でも心の支えになります。
■ 先輩プロフィール
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