国士舘未来予測2050

46億年の歴史にヒント。持続可能を探る地球惑星科学

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膨大な歴史から切り拓く、サスティナブルな地球

CO2の削減が注目されています。しかしそれが本当に、サスティナブルかどうかはまだ分かっていません。本当の意味でCO2を削減するためには、地表での活動では足りず、地中に深く埋める必要があります。岩石(化石燃料)から大気に放出されているCO2を岩石に再び戻す研究も進んでいます。しかしこの対策に、莫大なエネルギーを使ったら意味がありません。ゴールを見るだけでなく、さまざまな可能性をあらゆる側面から判断することが必要です。地球が誕生して46億年ですが、はじめの20億年は今よりずっとCO2が多かったと分かっています。「なぜCO2が減ったのか」「どのようにバランスが取れたのか」そのメカニズムの中に、サスティナブルな地球をつくるヒントが見つかるかもしれません。

一朝一夕に答えは出なくとも、人類に貢献できる学び

岩石や地殻、プレートがどのように動いているかを知れば、遠い将来には災害予測に活かせるかもしれません。地層に残る地震の痕跡と古文書などを合わせて、地震の周期を割り出す研究も行われていますが、何がその周期を決めているのかが分かれば、予測につながっていく可能性もあります。CO2を地中へ埋める研究について言及しましたが、実はその作用は地球上で、この46億年の間に自然に起きており、同じようにH2Oも地中に埋まって減っている可能性があります。もしそれが本当なら海がなくなるということ。何億年も先ですが、まだ人類が続いていたら、地球には住んでいないでしょう。地球の過去を知ることは、未来を切り拓くこと。誕生から46億年、解明すべき事柄は未知数です。

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